賀茂鶴酒造 純米酒「広島錦」を発売へ

2017年08月01日

 【東京】賀茂鶴酒造(広島県東広島市、藤原昭典社長)は、広島の素材にこだわった純米酒「広島錦」(純米大吟醸酒、純米酒の2種)を今秋、数量限定で新発売する。7月26日、都内で記者会見して発表した。

 「広島錦」は、原料米に酒米の最高峰を目指して昭和初期に誕生した「広島錦」を使用。酵母には協会五号酵母として広く使用された「賀茂鶴酵母」を使用して醸した純米酒で、水は賀茂山系の伏流井水を使用し、「賀茂鶴らしい柔らかく口当たりの優しい味わいが特長」の商品となっている。

 発表会で藤原社長は、「来年8月28日で当社は100周年を迎える。この節目に、先人の足跡をたどる中で、『酒の中に心あり』『原点回帰』『不易流行』の3つをテーマに据え、商品開発を行った。じっくりと時間をかけて育てていき、これからも『ブレない賀茂鶴』と評価してもらえるよう努力していく」と話した。

 醸造を担当した椋田茂二号蔵杜氏は、「地元の素材を改めて見直し、味わいを大切にした商品。お酒は造り手の心を映す鏡であると思っている。今後も心のこもったお酒を造っていきたい」と話した。

 純米大吟醸酒は10月から全国の賀茂鶴取扱店で発売、純米酒は料飲店のみでの取り扱いとなる。