日本ガラスびん協会 出荷数量63億1700万本で1・7%減

2017年08月02日

 【東京】日本ガラスびん協会とガラスびん3R促進協議会は7月20日、新宿区の日本ガラス工業センターでマスコミ関係者を集め「平成29年度事業計画 記者説明会」を開催した。

 説明会では平成28年度のガラスびんの出荷実績と品種別動向が発表された。それによると平成28年度(平成28年4月~平成29年3月)の正会員6社の出荷重量は112・4万トンで前年度に比べ2・2%の減少となった。出荷数量でも63億1700万本と前年度比1・7%の減少となった。

 うち、「ビールびん」はクラフトビール、プレミアムビールに一服感があり、微増で推移となった。「清酒びん」の1・8lびんは前年を維持、清酒中小びんは堅調に推移した。

 平成29年の正会員6社の上半期(1月~6月)の出荷実績は出荷重量が54・4万トンで前年比1・6%減。出荷数量は31億240万本で前年比1・4%減となった。通年の出荷重量見通しは110万8000トンで前年比1・5%減と予測している。うち、酒類用びんの「清酒中小びん」は堅調を維持、「ウイスキーびん」も前年クリアし、「ビールびん」は減少となった。「その他洋雑酒びん」も低調となっている。

 ガラスびん協会は事業運営方針や、推進事項、広報活動などの指針を打ち出した。広報活動では①びんむすめプロジェクトの継続、リニューアル②ガラスびんカフェの展開③ガラスびんアワードの開催④ガラスびん地サイダー&地ラムネin銭湯⑤ガラスびん応援隊⑥オフィシャルWebサイトおよびfacebookファンページ展開――が施策として打ち出された。

 また、ガラスびん3R促進協議会との連携強化策や、法制度における社会的責務の履行を社会に発信することなども施策として発表された。ガラスびん3R促進協議会は平成27年度の全国自治体によるガラスびんの再商品化実績を発表。再商品化量は全体として減少傾向にあるものの、全国自治体によるガラスびんの分別収集・再商品化の仕組みは維持され、着実に成果を上げていることが説明された。

 平成29年度の事業計画ではリデュース・リユース・リサイクルの3つの観点からの促進対策や広報活動も展開し、今後も3Rの普及促進に努めることが発表された。