キリン 熊本地震復興支援で熊本産みかんの「氷結」

2017年07月27日

 【熊本】6月6日「一番搾り 熊本に乾杯」を発売したキリン社。熊本地震復興支援に係り、キリン・熊本県・日本財団が締結した包括支援協定「復興応援 キリン絆プロジェクト」熊本支援に基づき、年初から1000万円の支援助成を6件で実施(7月26日、7件目贈呈予定)している。8月1日全国発売「キリン氷結 熊本産みかん<限定出荷>」(アルコール分5%、350ml缶・500m缶、オープン価格)も支援につなげる。製造はキリンビール取手工場・岡山工場。販売予定約25万ケース(250ml×24本換算=1500kl)。売上げ1本につき1円が熊本地震被災地の復興支援策に活用される。7月13日、熊本市の熊本ホテルキャッスルであった、約170人参集のキリンファンの会「第26回熊本キリン倶楽部」で発表した。

 「氷結」は収穫した果実を搾汁後凍結しているため果実のおいしさをそのまま味わえるRTD。これまでにも“いいね!ニッポンの果実。氷結”をキャッチフレーズに、各地域のこだわりの果実でつくった「氷結」を販売してきた。今回は熊本産の温州みかんを100%使用。みずみずしく、おだやかな甘みの“うまか氷結”とアピールする。

 パッケージは、みかん色と若々しい緑をクロスさせたデザインをベースに、むいたみかんのリアリティあるイラストを中央に配した明るくユニークなデザイン。20~30代男女を中心に訴求する。

 発売に合わせ氷結プロデュース「ニッポンの果実旅in熊本」キャンペーンを実施。“みんなが行きたくなる熊本をつくろう”をテーマに、熊本県の人気観光スポット(黒川温泉、リストランテ・ミヤモト、阿蘇ネイチャーランド)が体験できる。

 発表にはキリンビール九州統括本部・松浦泰彦本部長、同社熊本支社・麻生芳彦支社長が臨席。松浦本部長は「今年半期を終えビール業界は厳しいが九州・熊本は全国でもトップクラスの成績を収め、九州の好調を熊本が引っ張っている。震災を乗り越えお役に立てていることに誇りを持ち、今後も熊本の元気・笑顔に貢献していきたい」と語った。商品開発で共働のJA熊本果実連・富永彰加工事業本部長に、麻生支社長から商品が贈呈された。

 会見にはキリンビバレッジ・澤村勝史九州地区本部長が臨席。被災の南阿蘇で撮影した「午後の紅茶」の昨冬CMが昨年12月新作CM全883作品中「第6位」を獲得、特に10代女性に支持されたと報告。第2弾「午後の紅茶」2017年夏オリジナルCMを同地の白川水源で撮影する計画だと発表した。