5月の清酒、焼酎の課税移出 6月の“基準”施行前の仮需で増加

2017年07月14日

 日本酒造組合中央会が発表した5月の全国清酒課税移出数量は3万4815klで、前年に比べ6・6%の増加となった。主産地の出荷数量前年同月比は▽新潟県=9%増▽京都府=15・8%増▽兵庫県=1・7%増▽福島県=5・6%増▽秋田県=10・4%増▽広島県=1・2%増――となり、すべての県で前年を上回った。

 タイプ別出荷数量と前年比は▽吟醸酒=4994klで10・6%増(うち純米吟醸酒=3317klで12・8%増)▽純米酒=4667klで9・4%増▽本醸造酒=2747klで0・5%増▽一般酒=2万2407klで5・9%増(うち生酒は3211klで16・7%増)――で、すべてのタイプで前年を上回った。

 1―5月累計の清酒の出荷数量と前年比は、全体で19万9221klで、前年同期に比べ0・1%の減少となった。タイプ別では▽吟醸酒=2万4749klで6・1%増(うち純米吟醸酒=1万6721klで10・3%増)▽純米酒=2万5787klで5・6%増▽本醸造酒=1万5371klで7・2%減▽一般酒=13万3314klで1・4%減(うち生酒=1万7058klで6・5%増)――となり、吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒、生酒で前年をクリアした。

 5月の輸出免税数量は2213klで、前年同月の1289klに比べ71・7%の大幅増加となった。1―5月累計では1万621klで49・8%の増加となった。

 また同中央会が発表した5月の単式蒸留焼酎課税移出数量は3万3476klで、前年同期の3万787klに比べ8・7%の増加となった。

 主産地の出荷数量と前年対比は▽福岡県=3393klで7・6%増▽佐賀県=272klで8%増▽長崎県=235klで0・6%減▽熊本県=1121klで5・9%減▽大分県=7352klで8・2%増▽鹿児島県=8180klで0・8%増▽宮崎県=9939klで22・9%増▽沖縄県(泡盛)=1684klで1・4%減――の状況で、福岡県、佐賀県、大分県、鹿児島県、宮崎県で前年を上回った。

 原料別では▽さつまいも=1万4713klで13・9%増▽米=2990klで2・6%減▽麦=1万4049klで6・7%増▽そば=726klで9・7%増▽酒かす=39klで6・8%減▽その他=958klで3・3%増――の状況で、さつまいも、麦、そば、その他の原料で前年を上回った。これにより、1―5月累計の本格焼酎の出荷量は17万9886klとなり、前年の17万9086klに比べ0・4%の増加となった。

 累計の原料別出荷量は▽さつまいも=8万3048klで2・3%増▽米=1万5080klで3・5%減▽麦=7万2971klで0・9%減▽そば=3614klで2・8%減、酒かす183klで1・1%減▽その他=4991klで6・5%増――となり、さつまいも、その他の原料で前年を上回った。

 5月の輸出免税数量は150klで、前年同月の63klに比べ139・7%の大幅増加となった。1―5月累計では538klで80・1%の増加となっている。