ドリンクジャパン開幕 330社出展し原料や充填、ろ過設備など展示

2017年07月11日

 【東京】飲料分野日本最大級の専門展「第2回ドリンクジャパン~飲料・液状食品開発製造展」が6月28日~30日の3日間、江東区の東京ビッグサイトで開催され、期間中、飲料・酒類・食品メーカーなど約4万8000人が来場した。

 同展示会には前回比150社増の330社が出展し、原料・素材・香料や研究機器、製造・充填設備、濾過・殺菌装置など最新鋭の機器が会場に展示された。

 酒類関係の主な出展社は次のとおり。

 <一ノ瀬>
 「ゼロから始めるクラフトビール」と題して、醸造設備から免許取得までサポートする同社の醸造コンサルティングに関する展示を行った。会場では発酵タンクや麦芽粉砕機などの展示を行い、同社の醸造機器を導入した沖縄県の北谷(ちゃたん)ビールの試飲も行った。同社関係者は「ノウハウがない人でも当社がサポートすることで、ビール造りを始めることができる。クラフトビールに注目が集まっている昨今、飲食店やショッピングモールからの問い合わせが多い」と語った。

 <新宅工業>
 発泡性液体の充填機「半自動式カーボフィラー」を展示した。同機はノンガスの液体に炭酸ガスの溶解吸収を行うこともできるもので、冷却した液を送るだけで、1分以内に充填が可能となってる。ほかにも、ボトルサイズの変更をアタッチメントフリーで行える充填機「ライン式ウェイトフィラー」や、甘酒製造などに最適な高機能殺菌装置「ワンウェイ型チューブ式殺菌装置」などの展示も行った。

 <西華産業>
 本村製作所が製造している「アロマ減圧水蒸気蒸留装置」を展示。同機は減圧蒸留と6通りの抽出方法により、柑橘、樹木、ハーブから最も適した蒸留方法が選択できるもの。香りを損なわずコゲ臭のない精油の抽出を実現した。大手飲料メーカーや化粧品メーカーへの導入実績があり、同機によって抽出された香り成分が、さまざまな商品に利用されている。

 <中野BC>
 清涼飲料や和リキュールに利用する「本場紀州和歌山 うめ果汁」各種の展示を行った。和リキュール製造に最適な和歌山県産「南高梅」を使用した「うめ5倍濃縮果汁」や、「100%うめ果汁」に加え、梅のシーズニング、粉末飲料にも利用できる「うめ果汁粉末」などの商品をPRした。