JA全農ひろしま 四国で広島産酒米をPR

2017年06月23日

 【四国】広島酒米の栽培・育成に力を入れる「JA全農ひろしま(全農広島県本部)」(広島市)主催の「広島酒米求評会」が6月9日(金)、愛媛県松山市の道後温泉ふなやで開かれ、「四国」の酒蔵に高品質の広島酒米をPRした。生産農家の関係者らを含む約25人が出席し、意見交換した。

 「求評会」は、同全農ひろしまの大石直紀米穀部長を「司会」に米穀総合課の塚本栄孝課長や田川雄大氏らが説明を担当し、水永祐治県本部長が冒頭あいさつで「広島酒米」の品質の良さをアピール。広島県穀物改良協会の藤川裕之事務局長らも出席した。

 詳細説明では、「広島県食品工業技術センター」生物利用研究部の大土井律之副部長が「高温登熟障害に強い多収穫酒造好適米の開発」について報告し、「JA全農」西日本米穀販売事業所の村田誠氏が「全国的な酒米情勢」を述べた。

 「広島酒米」は、同県内の4JA5団地で「八反錦」「八反35号」「山田錦」「雄町」「千本錦」「こいおまち」の6品種が栽培されている。「求評会」に出席したのは、主に香川・愛媛両県の酒蔵で、質疑応答では「2段階乾燥の方法は」「米価は」「千本錦を仕込む際の注意点は」「八反錦や八反35号の心白の発現率は」「減農薬への取り組みは」など積極的な質問が出た。

 生産農家側は「JA広島北部」の松川秀巳酒米部会長や「JA庄原」の堀内秀夫酒米副部会長らがそれぞれ産地の現状を説明し、質問などに回答。出席者らは懇親会なども通して活発に意見交換した。