4月の清酒・焼酎の課税 清酒は3・4%の減少

2017年06月13日

 日本酒造組合中央会が発表した平成29年4月の全国清酒課税移出数量は4万3746klで、前年の4万5263klに比べ3・4%の減少となった。

 主産地の出荷数量と前年同月比は▽新潟県=3418klで2・6%減▽京都府=8093klで0・6%増▽兵庫県=1万967klで4・3%減▽福島県=1153klで7・4%減▽秋田県=1845klで6・3%減▽広島県=898klで6・5%減――となり、京都のみ前年を上回った。

 タイプ別出荷数量と前年比は▽吟醸酒=5607klで4・4%増▽純米吟醸酒=3726klで8%増▽純米酒=5749klで4・6%増▽本醸造酒=3392klで11・1%減▽一般酒=2万8999klで5・2%減(うち生酒は3481klで1・6%増)――となり、本醸造酒と一般酒以外のタイプで前年を上回った。

 一方、1―4月累計の清酒の出荷数量と前年比は、全体で16万4406klで、前年同期の16万6781klに比べて1・4%の減少となった。

 タイプ別で見ると、吟醸酒5%増(うち純米吟醸酒は9・7%増)、純米酒4・8%増、本醸造酒8・7%減、一般酒2・7%減(うち生酒は4・4%増)――の状況で、本醸造酒、一般酒が減少となった。輸出免税数量は8408klで、前年同期の5800klに比べ45%の大幅増加となった。

 また、4月分全国単式蒸留焼酎課税出荷数量は4万1259klで、前年に比べ2・9%の減少となった。

 単式蒸留焼酎の主産地九州7県と泡盛(沖縄県)の4月分出荷数量(前年対比)は▽福岡県=4292kl(1・6%減)▽佐賀県=335kl(5%減)▽長崎県=285kl(7・1%減)▽熊本県=1453kl(2・4%増)▽大分県=8645kl(4・5%減)▽鹿児島県=1万95kl(7%減)▽宮崎県=1万2662kl(1・7%増)▽沖縄県=1788kl(10・9%減)――の状況となり、熊本、宮崎で前年を上回った。