宝酒造 新社長に村田専務が就任

2017年05月16日

 宝酒造は、5月8日開催の取締役会ならびに5月9日開催の宝ホールディングス取締役会において、6月29日付で代表取締役副社長の村田謙二氏が同社の代表取締役社長に、また7月3日に新設予定の宝酒造インターナショナル株式会社の代表取締役社長に専務取締役の木村睦氏が就任することを内定した。

 宝酒造は、国内事業では宝グループ全体の収益基盤である国内酒類・調味料事業を展開するとともに、海外事業では、海外酒類事業と海外日本食材卸事業を2本柱として積極的な事業展開を行っている。

 国内事業については、和酒トップメーカーとして技術で差異化された商品開発を継続し、多様化する消費ニーズに対応するための商品開発体制を強化し、各カテゴリーにおける競争力を高めている。一方、海外事業については、日本食材卸ネットワークの構築を図りながら海外での事業規模拡大に取り組んでいる。この成長をさらに加速させるため、より迅速で的確な意思決定とグローバル拠点を含めた事業基盤の整備・強化を図るべく、海外事業を分社化し宝酒造インターナショナル株式会社を設立することとした。

 今回、国内・海外両事業のさらなる成長及びそれぞれの成果と責任を明確にするために、代表取締役社長の異動ならびに新設する宝酒造インターナショナルの代表取締役社長の選任を行うこととなった。

 村田謙二氏は1983(昭和58)年に寳酒造(現宝ホールディングス)に入社以来、一貫して技術・製造関連の業務を担当し、新製品の開発や品質向上などの技術開発に携わってきた。技術・供給本部長、調味料・酒精事業本部長を経て、2016(平成28)年からは副社長として国内酒類・調味料・酒精の各事業を統括している。

 木村睦は1985(昭和60)年に寳酒造に入社、経理、経営企画室を経て、2002(平成14)年からタカラバイオ株式会社取締役として、財務関連の業務を担当し、事業計画の立案や経営企画などに携わってきた。2014(平成26)年には宝ホールディングス株式会社取締役、同社の専務取締役として、さらに2016(平成28)年からは宝ホールディングス代表取締役副社長として事業管理やIR、人事等を管掌している。

 同社では、宝酒造と新設する宝酒造インターナショナルは新体制のもと、国内事業と海外事業のそれぞれが自立して成長を加速させることで、さらなる事業拡大と企業価値の向上を図っていく。