平成28FY 清酒が2・4%減、本格焼酎が1%減

2017年05月15日

 日本酒造組合中央会がまとめた平成28FY(平成28年4月から平成29年3月)の清酒課税移出数量は53万5978klで前年より2・4%減少した。石数換算では296万9318石となり前年の304万3255石から約7万4000石の減少となった。

 主産地の出荷数量と前年同期比は、▽新潟県=4万2936klで4・2%減▽京都府=9万9956klで0・9%減▽兵庫県=14万5169klで2・4%減▽福島県=1万3467klで3・9%減▽秋田県=2万896klで2・4%減▽広島県=1万1137klで5・5%減――となり、主産地すべてで前年を下回った。

 タイプ別出荷数量と前年同期比は、▽吟醸酒=6万7172klで5・4%増▽純米吟醸酒=4万2868klで11・7%増▽純米酒=6万6092klで4・8%増▽本醸造酒=4万5114klで7・7%減▽一般酒=35万7600klで4・3%減(生酒は4万514klで2・4%増)――となり、吟醸酒、純米酒が今年も前年実績を上回ったほか、生酒も2・4%の増加となった。平成28FYの輸出免税数量は1万8919klで18・4%の増加となった。

 一方、単式蒸留焼酎の平成28FY課税移出数量は45万7708klで前年同期の46万2140klに比べて1%の減少となった。

 主産地の出荷数量と前年対比は、▽福岡県=4万3749klで0・4%減▽佐賀県=3766klで4・4%増▽長崎県=3111klで1・9%減▽熊本県=1万5864klで2・9%減▽大分県=9万5879klで1・3%減▽鹿児島県=11万6442klで3・5%減▽宮崎県=13万8354klで2・8%増▽沖縄県(泡盛)=2万2064klで3・4%減――となり、佐賀、宮崎の2県で前年を上回った。

 原料別では、▽さつまいも=20万8464klで0・1%減▽米=4万327klで3・3%減▽麦=18万6317klで1・5%減▽そば=9580klで2・7%減▽酒かす=548klで1・2%減▽その他=1万2472klで1・8%増――となり、その他原料のみ前年を上回った。平成28FYの輸出免税数量は781klで3・8%の増加となった。