キリン ディスペンサーの状況、把握するシステムを開発

2017年04月20日

 キリン、キリンビールは、お客に提供する生ビールのさらなる品質向上を目的に、株式会社NTTデータと共同で、飲食店で使用しているビールディスペンサーの状況をリアルタイムに把握できるIoT(Internet of Things・モノのインターネットの略)を活用したシステムを開発した。4月から一部店舗で実証実験を開始し、実用化に向けて今後検討していく。

 キリングループとNTTデータ社は事業パートナーとして、これまでもITを活用した新たなビジネスやサービスの構想・実現に向けて取り組んできた。今回、お客への新たな価値提供を検討する中で、消費者との接点である飲食店にIoTを適用することで、より“おいしい”生ビールの提供を目指していく。

 同システムは、ビールディスペンサー部品に流量センサーを設置し、NTTデータ社の構築したIoTモニタリング環境を活用することで、これまで把握が難しかった飲食店でのビール消費量やビールディスペンサー洗浄状況をリアルタイムに情報収集できるほか、得られたデータの解析を行うことで、それぞれのビールディスペンサーの状況に応じた営業サポート体制の構築と品質管理の向上を図っていく。

 【概要】▽名称=「ビールディスペンサー状況把握システム(仮)」▽実証試験開始日=2017年4月(一部店舗での実証実験を踏まえ今後実用化を検討)▽対象商品=キリンビール社が提供しているビール商品