国分グループ本社が中国の卸会社を子会社化

2017年04月14日

 国分グループ本社(東京都中央区、國分晃社長)は4月4日、中国の輸入食品卸売業者である深セン市一番食品有限公司(中国広東省深セン市、楊岩社長、以下一番食品)を子会社化する持分譲渡について合意したと発表した。

 子会社化の目的として同社は「中国消費市場は消費構造の変化を背景に、今後も安定的な成長が見込まれる」とした上で、「日本食ビジネスは認知度の高まり、購買層の広がりを受け、日本食の輸出や中国国内での販売機会の増加に期待できる」としている。

 同社は数多くのメーカー代理権を持ち、広東省・上海・北京・四川省・山東省エリアを中心に、中系・日系・欧米系小売業者・代理店との取引先口座を有する一番食品を子会社化することで①輸入食品事業の中国全土への販売網の拡大②日系小売店・日系外食企業からの要望への対応③メーカーの中国進出支援と輸入業務支援④「安全」「安心」「美味しい」日本輸入食品の供給ビジネスの拡大--などを通じて中国事業展開を加速する。

 子会社化のスケジュールは今年2月8日に持分譲渡契約を締結し、3月末日に持分譲渡を実行する。出資保率は同社が80%で楊岩氏が20%となっている。

 【一番食品会社概要】▽事業内容=食品・酒類・米など輸入および卸売業、小売業▽資本金=500万人民元▽設立=2002年8月27日▽売上高=8600万元(約13億7600万円):2016年12月期▽従業員数=96人▽子会社=上海大一食品銷售有限公司、北京百源和商貿有限公司、成都一番食品有限公司、深セン一番倉儲物流有限公司▽新役員体制=董事長 …荻野司(同社執行役員海外統括部長兼中国事業部長)、董事兼総経理…楊岩(現深セン市一番食品有限公司董事長)、董事兼副総経理…尾園拓哉(同社海外統括部中国事業部営業担当グループ長)、監事…鈴木公一(同社経理財務部長)