2月の課税移出 清酒は1・9%減、焼酎は3・4%減

2017年04月10日

 日本酒造組合中央会がまとめた2月の清酒課税移出数量は4万1816klとなり前年に比べて1・9%の減少となった。また単式蒸留焼酎は3万5251klとなり前年に比べ3・4%の減少となった。清酒は依然、吟醸系と純米系が好調に推移しているものの、本醸造酒、一般酒の落ち込みが大きく、全体の減少につながった。

 日本酒造組合中央会が発表した2月の全国清酒課税移出数量は4万1816klで、前年の4万2613klに比べ1・9%の減少となった。

 主産地の出荷数量と前年同月比は▽新潟県=2772klで3・9%減▽京都府=7719klで0・2%減▽兵庫県=1万2169klで4・9%減▽福島県=992klで6・9%減▽秋田県=1620klで1・3%増▽広島県=840klで7・9%減――となり、秋田県のみ前年を上回った。

 タイプ別出荷数量と前年比は▽吟醸酒=4469klで5%増▽純米吟醸酒=3124klで9・6%増▽純米酒=5102klで1・2%増▽本醸造酒=3034klで8・5%減▽一般酒=2万9211klで2・6%減(うち生酒は3446klで1・2%増)――となり、本醸造酒、一般酒で前年を下回った。

 また1―2月累計の清酒の出荷数量と前年比は、全体で7万785klで、前年同期の7万1580klに比べて1・1%の減少となっている。

 タイプ別で見ると▽吟醸酒=8607klで5・3%増(うち純米吟醸酒は5904klで11・6%増)▽純米酒=9381klで3・3%増▽本醸造酒=5619klで9%減▽一般酒=4万7178klで2%減(うち生酒は6319klで1・1%増)――の状況で、累計でも純米酒系および吟醸酒系が好調に推移している。

 2月の輸出免税数量は1666klで、前年同月の1511klに比べて10・2%増。1―2月累計では3151klで15%の増加となっている。

 また、同中央会が発表した2月の単式蒸留焼酎課税移出数量は3万5251klで、前年同期の3万6484klに比べ3・4%の減少となった。

 主産地の出荷数量と前年対比は▽福岡県=3346klで10・4%減▽佐賀県=268klで3・8%増▽長崎県=208klで8・5%減▽熊本県=1147klで7・1%減▽大分県=7415klで2・4%減▽鹿児島県=8478klで8・2%減▽宮崎県=1万1281klで2・9%増▽沖縄県(泡盛)=1709klで4・2%減――の状況で、佐賀県、宮崎県以外で前年を下回った。

 原料別では▽さつまいも=1万6246klで2・8%減▽米=3036klで4%減▽麦=1万4224klで4・7%減▽そば=752klで5・2%減▽酒かす=35klで3・4%減▽その他=958klで11・2%増――の状況で、その他原料以外前年を下回った。

 1―2月累計の出荷量は6万2292klとなり、前年に比べ0・2%の微増となった。原料別では▽さつまいも2万8940klで1・1%増▽米=5273klで1・5%減▽麦=2万5160klで0・7%減▽そば=1209klで6・3%減▽酒かす=64klで1%増▽その他=1647klで9・2%増――となり、累計ではさつまいも、酒かす、その他原料で前年を上回った。

 2月の輸出免税数量は79klで、前年同月の65klに比べ22・7%の増加となった。1―2月累計では16klで33・6%の大幅減少となっている。