伏見のまちで酒まつり 新酒きき酒会と一斉蔵開き

2017年03月29日

 【京都】京都伏見の新酒、自慢の銘酒に酔いしれる。伏見酒造組合は3月18日、年に1度の日本酒まつり「第11回伏見の清酒・新酒蔵出し・日本酒まつり」を京都市伏見区界隈で開催した。また同日は、10の蔵元が同時開催で蔵開きイベントを実施した。

 同イベントは、「名水のまち日本酒のまち伏見」を地域内外多くの人に楽しんでもらおうとNPO法人伏見観光協会と連携し開催したもので、伏見の「御香宮神社」と「伏見夢百衆」の2カ所にきき酒会場を設けた。会場では、定員800人できき酒会を行い、御香宮神社では季節限定新酒を、伏見夢百衆では自慢の銘酒のきき酒を行った。なお参加料金は1人1000円(きき猪口・スピードくじ参加付き)。

 御香宮神社の日本酒まつりでは、「富翁・大吟醸たれくち」(北川本家)、「月桂冠・純米大吟醸酒」(月桂冠)、「特撰松竹梅<純米大吟醸>しぼりたて」(宝酒造)など15種の新酒を出品し、来場者は華やかな味わいの新酒に酔いしれた。

 きき酒以外にも、さまざまな屋台が立ち並ぶ物産市「伏見ほろ酔い市」や伏見の粕汁を使用したあったか粕汁の販売を伏見のオススメ食事処の店頭などで販売した。

 また、伏見一帯の10蔵が同時開催で蔵開きイベントを開催した。

 月桂冠は、月桂冠大倉記念館中庭を会場に、6種類のお酒が味わえる有料試飲販売ブースと粕汁やおでん、酒粕などを販売する飲食物販ブースを設けた。また特設ステージでは、月桂冠酒唄保存会による「酒唄披露」をはじめ、ジャズやフォークコンサートも行った。

 宝酒造は、伏見西工場の受付エントランスを開放。同社の懐かしのCMタレントのパネル展示に囲まれる中、「豪快」などの試飲を行うとともに、ゲームコーナーも展開し、来場者を楽しませた。

 招徳酒造は、京都の酒米「祝」を使用した日本酒を中心とした同蔵自慢のお酒を提供したほか、さまざまなフードメニューの屋台や杜氏による酒蔵見学ツアーなど幅広いイベントを開催した。

 増田徳兵衛商店は、同日限定の生原酒、純米吟醸「柳」や「祝・純米大吟醸にごり酒」など5種類のきき酒メニューを揃え、蔵内の落ち着いた空間の中で来場者と蔵人が交流を図った。

 伏見酒造組合理事長で、増田徳兵衛商店社長の増田徳兵衛氏は、「今年は例年以上に多くの人が訪れ、蔵元にも朝早くから多くの日本酒ファンが詰め掛けた。日本酒のイベントとしても盛況だが、『京都の日本酒を味わいたい』との思いで伏見を訪れる人が増えてきたと思う。日本酒市場全体の活性化につながればうれしい」と語った。

 【蔵開き蔵元】▽黄桜「黄桜」▽北川本家「富翁」▽キンシ正宗「金鵄正宗」▽月桂冠「月桂冠」▽齊藤酒造「英勲」▽招徳酒造「招徳」▽宝酒造「松竹梅」▽玉乃光酒造「玉乃光」▽増田徳兵衛商店「月の桂」▽山本本家「神聖」