沢の鶴 「灘の蔵元三百年」会見で「これからも灘本流」

2017年03月24日

 【兵庫】沢の鶴は3月22日、創業300年を迎えた今年度の取り組みなどを発表する「灘の蔵元三百年」記者会見を神戸市灘区の沢の鶴資料館で開催した。同日は西村隆治代表取締役社長と同社醸造責任者の西向賞雄取締役製造部部長が出席した。

 西村社長は、「当社は、1717年から米屋の副業として灘で酒づくりを始めた。この300年の間は山あり谷ありで、いろいろなことがあった。それでも今日まで酒づくりを続けてこれたのは、沢の鶴のお酒を飲み続けてくれる人、これを支えてくれる関係者、そして会社とともに歩んでくれた社員など、多くの人々の力によるものだ。現在の日本酒業界は、非常に厳しい状況にある。しかし当社は、創業300年に感謝の思いを込め、今年を新しい決意表明の年としたい」と創業300年の想いを語った。

 また今後の取り組みについて、「1つは、引き続き、灘本流の酒づくりをする。300年貫いてきた『灘本流』の酒づくりにこれからも取り組んでいく。第2に、お米にこだわり続ける。創業300年のスローガン『米とともに300年。これからも。』にも表現されるように、当社は創業時から米にこだわり米を活かす酒づくりを行ってきた。今後も米を意識した酒づくりに励みたい。第3に、アルコール度数にもこだわりを持ちたい。当社ではアルコール度数が通常より低めの10%台の日本酒を開発し、消費者に提供している。このタイプのお酒にも好評の声は多く、引き続きブランド開発を行いたい」と3つの取り組みについて説明した。

 続いて西向部長から、今年度の商品施策について、①創業300年記念の純米大吟醸「一酒入魂」を限定100本で今春販売する②カジュアルなボトルタイプの日本酒「SHUSHU(シュシュ)」を発売。アルコール度数10・5%、180mlボトル入りの日本酒で、20~30代に向けて提案する③今秋、生もとづくりの純米大吟醸のレギュラー商品を発売する――と3アイテムの重点商品を説明した。

 【純米大吟醸「一酒入魂」】今年の「全国新酒鑑評会」出品用に仕込んだ最高品質の製品で、特A地区の兵庫県三木市吉川町実楽産山田錦を全量使用し、キメ細やかでバランスのとれた味わいにするために精米歩合を33%としている。米の旨味を極限まで活かし、ふくよかさと大吟醸のフルーティな香りを併せ持った味わいとなっている。アルコール分16・0度、容量1・8lボトル、小売価格3万円。(限定100本)