新洋技研工業が40周年記念式典・祝賀会を開催

2017年03月15日

 主力商品「サーマルタンク」などさまざまな醸造設備を業界に提供する新洋技研工業(大辻節子社長)が創業40周年を迎え、3月3日に新潟市内のホテルで取引先や関係者らを招き「40周年記念式典・祝賀会~継往開来 私たちの進む道しるべ」を開催した。

 同社は、昭和52年9月に大辻英郎氏(現・相談役)によって創立。大辻節子社長は2代目の社長となる。

 大辻節子社長は冒頭のあいさつで、「創業からこれまでの40年、初代社長の英郎相談役が歩んできた道を、ここでしっかりと振り返ろうという思いも込めて今回の祝賀会を企画した。先人の事業を受け継ぎ発展させながら継承したいということだ。『企業30年説』というものがあるが、30年から10年経ち、まだまだではあるが、それなりに業界に認められる企業になれたのかなと思う。これからも業界の発展に寄与していきたい」と話した。

 記念式典では、一級建築士で幻の日本酒を飲む会主宰の篠田次郎氏の基調講演と、大辻社長をコーディネーターに篠田氏と日本容器工業の渡辺四朗会長、新洋技研工業の大辻英郎相談役によるパネルディスカッションが行われ、新洋技研工業との係わりなどを述べたほか、今後の酒類業界について占っていた。

 大辻相談役は出席した人たちや同社社員に向け、「失敗を恐れず何事にも挑戦していくことが大切だ。頭に浮かんだことは夜中でも書き留めていく。そうすればサーマルタンクのようなものが生まれる」と訴え、さらに「日本が誇るべき酒を造る装置をわれわれは生産しているのだと、大いに自信を持ってさらに研さんを重ね、役割を果たしてもらいたい」と話した。