球磨焼酎蔵元銘酒まつり

2017年02月24日

 【熊本】年初恒例「球磨焼酎蔵元銘酒まつり」が2月11日、球磨郡あさぎり町のポッポー館であった。町内の酒販店グループ「あさぎり銘酒会」(5店、奥添昭典代表)と蔵元などでつくる実行委が主催する会費制地の酒・食の饗宴で7回目。約230人が参加した。今回は熊本地震復興支援をテーマに催し、益金の一部が球磨焼酎酒造組合(事務局・人吉市)に贈られた。

 球磨焼酎は球磨・人吉地域で造られる本格米焼酎。28蔵あり、まつりには同町と周辺エリアから奥球磨にわたる8蔵が参加した。▽「五十四萬石」高田酒造場▽「松の泉」松の泉酒造▽「萬緑」松本酒造場▽「秋乃露」常楽酒造▽「白岳」高橋酒造多良木工場▽「極楽」林酒造場▽「鬼倒」大石酒造場▽「最古蔵」松下醸造場。

 持ち味は個性際立つバリエーションの豊かさ。出展ブースで球磨焼酎をはじめ同ベースのリキュールなど約50種の市販酒を紹介したほか、カクテルコーナーも特設した。樽貯蔵焼酎を使ったハイボールやデコポンなど柑橘類を加えた爽やか系から、豆乳や抹茶を用いる変わり種も。8蔵焼酎のきき当ても楽しんでもらった。

 乾杯は独特の酒器、ガラ・チョクで。鴨汁や猪汁、川魚ハエの甘露煮など郷土の馳走と酌み、酒席を熱くする球磨拳にも興じた。松田三郎県議会議員は「一人一人が球磨焼酎の大使、伝道師となって日本中世界中に発信してほしい」と訴え。愛甲一典あさぎり町長は「地方創生の源は地元にあるものをいかに活かしきるか。その一つが球磨焼酎。球磨焼酎をみんなで楽しんで大いに消費を拡大し地元で盛り上がることが一番だ。大いに賑わい町中にも足をのばして」と夜の街活性化へも期待を寄せた。

 同地では「球磨焼酎『女子会の夕べ』」も催されている。