平成28CY清酒・焼酎課税移出数量

2017年02月14日

 日本酒造組合中央会がまとめた平成28年年間の課税移出数量は53万6634klとなり、前年同期と比べて2・5%の減少となった。また本格焼酎は45万8348klで前年と比べて0・4%の減少となり、今年も清酒、本格焼酎ともに前年実績を下回った。

 日本酒造組合中央会がまとめた平成28CY(平成28年1月から平成28年12月)の清酒課税移出数量は53万6634klで前年より2・5%減少した。石数換算では297万4854石となり前年の305万823石から約7万6000石の減少となり、昭和30年以来の300万石割れとなった。

 主産地の出荷数量と前年同期比は、▽新潟県=4万3323klで3・3%減▽京都府=9万9071klで2・4%減▽兵庫県=14万6253klで1・8%減▽福島県=1万3629klで1・7%減▽秋田県=2万844klで3・1%減▽広島県=1万1298klで4・2%減――となり、主産地すべてで前年を下回った。

 タイプ別出荷数量と前年同期比は、▽吟醸酒=6万6456klで6・6%増▽純米吟醸酒=4万1959klで13%増▽純米酒=6万5365klで5・8%増▽本醸造酒=4万5857klで6・8%減▽一般酒=35万8956klで4・8%減(うち生酒は3万9974klで2・3%増)――となり、吟醸酒、純米酒が今年も前年実績を上回った。平成28CYの輸出免税数量は1万7441klで10・5%の増加となった。

 また平成28年12月単月の清酒の出荷数量と前年同月比は、全体で8万5806kllで4・2%の減少となった。

 一方、単式蒸留焼酎の課税移出数量は45万378klで前年同期の46万181klに比べて0・4%の減少となった。

 主産地の出荷数量と前年対比は、▽福岡県=4万3707klで0・1%減▽佐賀県=3729klで5・5%増▽長崎県=3123klで1・3%減▽熊本県=1万5999klで2・2%減▽大分県=9万6359klで0・6%減▽鹿児島県=11万7450klで2・7%減▽宮崎県=13万7252klで3・6%増▽沖縄県(泡盛)=2万2220klで2・7%減――となり、佐賀、宮崎の2県で前年を上回った。

 原料別では、▽さつまいも=20万8262klで0・7%増▽米=4万560klで3%減▽麦=18万6998klで1%減▽そば=9752klで0・3%増▽酒かす=545klで1・4%減▽その他=1万2232klで0・6%減――となり、さつまいもとそば焼酎で前年をわずかに上回った。平成28CYの輸出免税数量は690klで4・5%の減少となった。

 平成28年12月単月の出荷量は、5万5115klとなり前年に比べて0・9%の減少となった。原料別では、さつまいも0・1%増、米3・5%減、麦1・6%減、そば5・6%増、酒かす6・2%減、その他4・3%減――の状況となっている。