サッポロビールおよびポッカサッポロフード&ビバレッジが社長交代記者会見開く

2016年12月09日

 サッポロビールおよびポッカサッポロフード&ビバレッジは11月30日、社長交代記者会見を開いた。

 来年1月にサッポロビールの社長に就任する高島英也氏(現・ポッカサッポロフード&ビバレッジ専務執行役員)は昭和34年11月20日生まれの57歳。東北大学農学部卒業後サッポロビール入社。大阪工場製造部長、仙台工場長、北海道本部長などを歴任。2015年3月からポッカサッポロフード&ビバレッジの専務執行役員、ポッカサッポロ北海道会長、サッポログループ物流取締役、また今年9月からは宮坂醸造取締役に就いている。

 高島氏は会見で、「当社は強いブランドが多くあるが、商品だけでなく、チャネルやエリアなどといったさまざまな要素を掛け合わせた戦略を取っていく。社長就任後、4月末までに全国隅々まで歩き回り、多くの社員と話をし、改善すべき点は速やかに改善するなど、再構築を行いたい。特にこれから2020年までに酒税の改定、オリンピックパラリンピックの開催など、ある意味で成長の機会になると思う。そうしたことも意識しながら変えるところは変えていく。私は、製造部門に長く携わっていたが、モノづくりに詳しい人間がトップになると現場がやりずらい面も出てくると思う。サッポロビールにはいろんな人間がいて、いろんな発想ができる。極力口は挟まないようにしたい」と述べた。

 また、ポッカサッポロフード&ビバレッジの社長に就任する岩田義浩氏(現・ポッカサッポロフード&ビバレッジ専務執行役員)は昭和36年8月21日生まれの55歳。慶応大学法学部卒業後サッポロビール入社。営業本部営業部担当部長、九州本部マーケティング部長、経営戦略部長などを経て、平成23年サッポロインターナショナル取締役に就任。平成26年に同社代表取締役社長に就いた。平成28年3月にはポッカサッポロフード&ビバレッジ専務執行役員、サッポログループマネジメント取締役に就任した。

 岩田氏は、「食品、飲料の位置づけは今後、ますます大きくなると思う。さらなる利益体質に取り組んでいきたい。食の提案を行うことで、夢を追い続ける会社にしたい。当社は、インドネシアやミャンマーなど、海外へも積極的に展開しているが、海外事業も一層推進していくとともに、国内基盤の強化、新規の領域も拡大していきたい」と話した。

 サッポロホールディングスの次期社長に内定している尾賀真城サッポロビール社長は、「私の仕事は中期経営計画の力強い推進だ。強力に強烈に引き上げ、突き抜けていく。新両社長に期待している」と話した。