純粋日本酒協会がきき酒会

2016年12月08日

 【東京】純米酒の普及・啓蒙を行う純粋日本酒協会は11月27日、品川区の大崎ブライトコアホールで「純愛酒義2016秋」を開催し、純米酒ファン約150人が会場を訪れた。

 同イベントには同協会の会員である13蔵元が自慢の純米酒を出品した。各蔵元は酒とともに楽しめる地元特産品の肴も用意し、来場者に振る舞った。また、乾杯用の酒に出展蔵元13社が出品している26商品から、どの酒が提供されているかを当てるウェルカムドリンクのきき当ても行われた。

 今回から、来場者が蔵元のブースをまわって、お酒を提供してもらうことにより、一層蔵元との交流が深まるイベントとなった。会場ではこれまでの純米酒の歩みに加え、同協会の取り組みもパネルで紹介され、純米酒に対する啓蒙とともに、同協会の認知度向上も図った。

 同協会は「純米酒」という言葉が定着する以前の昭和48年に発足。純粋な日本酒を探究するとともに、純米酒の普及・啓蒙に取り組んできた。活動としては、年に2回、春と秋に会員各社のお酒を審査し、評価するなど技術の研鑚に励んでいる。

 同協会の代表幹事・本田雅晴氏(千代の園酒造社長)は「純粋な日本酒を追求する中で、当初はさまざまな障害があったが、純米酒がスタンダードとされている昨今の状況は大変喜ばしい。協会の力は微々たるものだったかもしれないが、我々の活動に間違いはなかったと感じている」と語った。