日本酒造組合中央会 大阪で「SAKE NIGHT」

2016年12月08日

 【大阪】日本酒造組合中央会は11月25日、関西地域在住の外国人を対象に、日本酒文化の多様性や魅力を知ってもらい、正しい商品知識を得てもらうことを目的としたセミナーおよび試飲イベント「SAKE NIGHT 2016 From All Over Japan in Osaka」を大阪市都島区の太閤園で開催した。

 同イベントは、酒蔵ツーリズムなどを行って地域をあげたイベントとして盛り上がっていることや日本酒の輸出量が5年連続で過去最高を塗り替えるなど日本酒のグローバル化が進む中で、古来より日本各地の食材が集まってさまざまな食文化が発展した街・大阪で、さらにより多くの海外の人々にその魅力を伝え楽しんでもらうことを目的としている。

 主催者あいさつに立った篠原成行会長は、「近年、世界的に和食の人気が高まる中、日本酒も『SAKE』として注目を集めている。2013年に京都市で『乾杯条例』ができて以降、現在では120以上の自治体が乾杯条例を取り入れ日本酒振興に役立てている。本日のイベントを通して、日本酒の魅力を知ってもらいたい。日本酒はそのものが日本文化であり、日本各地の酒蔵にはそれぞれの個性がある。日本酒を世界でメジャーなお酒にすることが我々の目的といえる」と参加者に呼びかけた。

 続いて京都在住39年のタレント、ジェフ・バークランド氏によるセミナーを開催した。ジェフ氏はセミナーの中で、「熱燗」など日本酒ならではの飲み方や関西にある「都」の説明を行うとともに、お酒を通した人付き合い「飲みニケーション」という言葉も伝え、会場の笑いを誘いながら面白おかしく日本酒を伝えた。

 試飲会では、47都道府県から集った64銘柄の日本酒の試飲を行い、参加した外国人たちは太閤園の広大な庭園を眺めながら、各蔵元と交流を図り、日本酒を味わった。