鳥取県中部地震

2016年11月01日

 【中四国】10月21日(金)午後2時過ぎに発生した「鳥取県中部地震」で、酒類業界にも震源に近い地域を中心に少なからず被害が出た。建物の倒壊や設備の打撃など大きな被害はないと見られるが、「瓶」の割れや「白壁」の部分的なはがれ落ちなどが生じた模様だ。

 今回の「震源」は同県中部で、マグニチュード6・6。最大震度6弱は、「倉吉市」をはじめ、東伯郡の「湯梨浜町」と「北栄町」の計3地区で記録。中四国では、隣接する島根や岡山、広島、対岸の愛媛、香川など四国の各県にも揺れが及んだ。

 地震発生直後から夕方の午後5時頃までに本紙が「各県酒造組合」などに確認したところ、いずれも各組合の専務理事や主事らが各蔵元の安否確認や被害状況の収集に全力をあげ、税務署など行政とも連携を図りながら懸命に対応した。
 各酒造組合で、主に話を聞いたのは▽鳥取(西尾さん)▽島根(田中さん)▽岡山(佐々木専務)▽広島(髙尾専務)の4県。

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 【鳥取県酒造組合】

 ▽当組合がある鳥取市内も揺れたが、震源に近い蔵で瓶が割れたり、酒蔵の白壁がはがれ落ちたりしたとの被害報告があった。

 【島根県酒造組合】

 ▽当組合がある松江市もかなり揺れたが、現時点(10月21日午後5時頃)でまだ連絡が取れない蔵もあり、取りまとめ中。瓶は割れていないが、壁がはがれ落ちたなど被害の報告がある。

 ▽隣県同士でも、出雲と米子でも様子が違う。税務署とも連絡を取っているが、小売店も瓶の破損など被害が出ている模様だ。

 【岡山県酒造組合】

 ▽全ての蔵に連絡をとり、設備や商品などほとんど被害はなかった。県北はかなり揺れたようだが、最北端の酒蔵も大丈夫との事だった。

 【広島県酒造組合】

 ▽揺れが大きかった県北の蔵を中心に連絡をとったが、当県は被害がなく大丈夫のようだ。