太田商店きき酒会

2016年09月30日

 【東京】地酒専門卸の太田商店(板橋区中丸町、太田純一郎社長)は9月14日、有楽町の東京交通会館で地酒商談会「太田 酒EXPO2016秋」を開催し、酒販店および関係者など約1000人が来場した。

 今回の出展メーカーは清酒55社、焼酎24社、その他3社の合計82社で、メインテーマを「“礎”Ishizueニッポンの酒~和酒新時代の礎を築こう~」とし、和酒流通専門業者として和酒市場のさらなる底上げを図るため、さまざまな企画を打ち出した。

 主な企画として①秋の市=27回目の開催となる今回も、この日だけの限定酒を取りそろえた。清酒蔵元53社98アイテムを展開した②実りの秋酒大集合!=今年から同社の秋季の季節商品を「秋酒」と統一。「ひやおろし」「秋あがり」をはじめ、2夏越して飲み頃を迎えた「ひやおろしプレミアム」、3夏以上越えて飲み頃を迎えた「ひやおろしスーパープレミアム」など100種を超えるラインアップを展示した③焼酎蔵の隠し酒=貯蔵・希少性などの高付加価値商品を中心に限定販売の商材を提案した④「シルキースノータイム」予告編=本年度より「シルキースノー」から「シルキースノータイム」(登録商標取得済)と名称を変更して11月から展開をする。「しぼりたて」と違い、粉雪のようななめらかな口当たりが特長で、市場の定着化を図る――を展開した。

 同社の太田社長は同社の実績について「ここ3年~4年は2割増で伸長している。今年の4月~8月は少し足踏みをしているが、前年比はクリアしている。季節商品がけん引している印象だ。焼酎に関しても底を打った感がある」と語った。最近の動向については「ビール系飲料の構成比をゼロにし、和酒の専門性を高めている。蔵元とのパートナーシップを強固にし、オンリーワンを極めたい」と述べた。