キリン アジアが7年連続トップ 2015年世界のビール生産量

2016年09月06日

 キリンは、インターネット上の仮想大学「キリンビール大学」でまとめた、「2015年世界主要国のビール生産量」を発表した。

 同調査は、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき計171の世界主要国および各地域について、2015年のビール生産量をまとめたもの。同調査は1974年分から統計開始している。
 2015年の世界のビール生産量は、前年から約207万kl減(1・1%減)の約1億8900万klとなった。東京ドームをジョッキに見立てると、約152杯分(東京ドーム1杯分は約124万kl)に相当する。

 【地域別生産量】▽アジア合計=6381万4100kl(1・3%減、地域別構成比は33・8%)▽日本=546万4300kl(0・1%減、2・9%)▽日本を除くアジア=5834万9800kl(1・4%減、30・9%)▽ヨーロッパ=5170万7500kl(0・6%減、27・4%)▽北米=2418万1900kl(1・3%減、12・8%)▽中南米=3141万2700kl(2・3%減、16・7%)▽アフリカ=1419万4900kl(1・6%増、7・5%)▽中東=129万3800kl(0・1%減、0・7%)▽オセアニア=203万6700kl(3・4%減、1・1%)

 7年連続トップのアジア(前年比1・3%減)は、ベトナム(20・1%増)、インド(2・5%増)が増加したが、中国(4・3%減)の影響で減少した。5位のアフリカ(1・6%増)は15年連続で増加している。

 【国別生産量】<上位10カ国>①中国=4299万2800kl(4・3%減)②アメリカ=2228万6900kl(1・4%減)③ブラジル=1385万7500kl(2・0%減)④ドイツ=956万2300kl(0・4%増)⑤メキシコ=745万kl(4・5%減)⑥ロシア=730万3100kl(4・7%減)⑦日本=546万4300kl(0・1%減)⑧ベトナム=467万kl(20・1%増)⑨イギリス=440万3900kl(0・7%減)⑩ポーランド=398万kl(0・7%増)

 中国(4・3%減)が14年連続でトップとなった。上位25カ国のうち、10年以上連続で増加している国は、ベトナム(15年連続)、インド(13年連続)の2カ国となっている。日本(0・1%減)は昨年同様7位となった。

 【10年前との比較】2015年の世界のビール生産量を10年前と比較すると、約2779万kl(17・3%増)の増加となった。増加量では中国(約1235万kl)、ブラジル(約454万kl)、ベトナム(約329万kl)と続き、増加率ではベトナム(3・4倍)、ブラジル(1・5倍)が増加した。

 上位10カ国でみると、ベトナムが24位から8位、11位から25位の間では、フランスが22位から17位、韓国が20位から16位と、順位が上昇した。