「日本の酒情報館」が移転オープン

2016年09月05日

 日本酒造組合中央会は、今年7月の同中央会の移転に伴い、8月29日に「日本の酒情報館JSS Information Center」をリニューアルオープンした。

 「日本の酒情報館」は、日本の國酒(日本酒、本格焼酎・泡盛、みりん二種)の魅力を、訪れる日本人はもちろん、在日・来日外国人にもわかりやすく情報発信することを目的とし、國酒に関する正しい知識の普及に努めるコミュニケーションスペースとしてオープン。内装は「和」を基調とし、外国人を含む来館者に日本情緒を味わってもらいながら、國酒の理解を促進していく。試飲はもちろん、日本各地の酒器なども展示し、國酒の魅力を存分に楽しめるスペースとして展開していく。

 館内の案内にはタブレット端末も用意。タブレット端末では専用アプリがインストールされており、館内情報のほか、日本酒、本格焼酎・泡盛の情報や、イベント情報、酒蔵ツーリズムなど、さまざまな情報が網羅されている。タブレット端末は日本語のほか、英語、中国語、韓国語にも対応している。

 また館内は65インチモニター、100インチプロジェクタースクリーンも備え、来館者に映像でも楽しんでもらえるスペースとなっている。

 8月26日に開いたオープニングセレモニーで日本酒造組合中央会の篠原成行会長は、「私も感慨深いものがある。私が業界に入ったのは40年ほど前になるが、35年前に銀座のど真ん中に『日本酒センター』を開設した。当時はお酒も売れており、日本酒の顔としての役目を果たせたと思う。その後、平成10年に旧酒造会館に移り、焼酎も売れてきたということで日本酒のみならず本格焼酎も展示することになった。これまでは国内の需要開発を一生懸命にやってきたが、国内だけでなく海外へ向けたPRも必要ということで、ここを海外へ向けた情報発信基地としての役割も担ってもらう。海外の人へ向けて正しい、日本酒、本格焼酎・泡盛の情報を伝える。そして、世界のメジャーなお酒にするというのが最大の目的だ」と話した。

 オープニングセレモニーには国税庁長官をはじめ多くの来賓も訪れ、世界へ向けた新たな船出を祝った。