宝酒造 世界での日本食材輸入卸ネットワークを拡大・強化

2016年08月02日

 宝酒造のグループ会社であり、フランスを中心に欧州で日本食材卸事業を行うフーデックス社は、ポルトガルの日本食材卸会社であるケタフーズ社の発行済株式の100%を取得することを7月26日開催の取締役会で決議した。

 ケタフーズ社は、ポルトガルのヴィアロンガ地区(リスボン近郊)に本社を置くポルトガル最大規模の日本食材卸会社で、日本食レストランや小売店に寿司ネタや米をはじめとした日本食材や清酒、調味料などを販売している。

 宝酒造グループは、長期経営ビジョンならびに中期経営計画において海外事業を成長事業と位置付け、海外酒類事業と海外日本食材卸事業を2本柱として積極的な事業展開を行っている。

 欧州の日本食材卸事業においては、2010年にフランスのフーデックス社を、2013年にイギリスのタザキフーズ社を、そして、2014年にはスペインのコミンポート社をグループに迎え入れ、事業を展開している。また、米国においては、長年の協力関係にあり当社の持分法適用会社であるミューチャルトレーディング社とのパートナーシップを一層強化している。

 今回、ポルトガル最大規模の日本食材卸会社であるケタフーズ社をグループに迎え入れることで、フランスを基盤とし、イタリア、スイス、ベルギー、オランダに事業拠点を持つフーデックス社、同社子会社でスペイン、ポーランドを基盤とするコミンポート社、イギリスで事業を展開するタザキフーズ社とともに、欧州における日本食材卸ネットワークのさらなる拡大を図り、またグループ会社間のシナジー効果の創出も目指していく。

 【ケタフーズ社概要】▽所在地=ポルトガル・ヴィアロンガ地区(リスボン近郊)▽代表者=ハイメ・セラノ氏▽事業内容=酒類・食品・調味料等の輸入・卸売業▽資本金=1万5000ユーロ(約170万円)▽設立年月日=2007年8月29日▽役員及び従業員数=18人(2016年6月末現在)

 【フーデックス社概要】▽所在地=フランス・パリ市▽代表者(CEO)=ニコラス・メルシェ氏▽事業内容=酒類・食品・調味料等の輸入/卸業▽資本金=25万ユーロ▽設立年月日=1992年6月29日