四国市場動向 6月主に卸など流通の声

2016年07月20日

 【四国】「四国酒類市場」の最近の動向はどうなのか。今回は、主に高知の「流通業界」に話を聞き、まとめた。さらにメーカーや行政など発表があった、直近の主な「イベント」についても列挙した。

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 <市場動向/トピックス>

 ▽九州地震の影響については一部、料亭やホテルなどで人気の赤酒(熊本/瑞鷹)が不足。同社の被害を心配するとともに料理長らが和食の高級料理に最適とする同製品の出荷再開を待ちわびた。

 ▽5月は全般的に動きが悪く、卸は「震災の影響・自粛が否めない」との見立て。高知では、「土佐赤岡どろめ祭り」などが中止になったが、過敏か。

 ▽近畿から全国に多店舗化を図るDSのリカーマウンテン(本社・京都)。通称リカマンが中四国でも進出し、話題に。同エリアでは、昨年2月に広島を皮切りに今年2月に愛媛松山、4月に広島2店目、6月に高知と相次いでオープンし、注目を集めている。

 ▽このほか流通筋から最近の情勢として「品薄のウイスキーはそろそろ正常化」「高知は県外からカツオを食べに来る若者が増加。幼少の頃から100円回転寿司など家族利用の効果と見られ、昭和の洋食から魚中心の和食好きに戻る良い傾向」「ビール系で麦芽比率の発泡酒は許せても新ジャンル、いわゆる第3は原材料がどうか。こうした点で酒税改正は卸として税率1本化を望む」との意見。

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 <行事/トピックス>

 ▼四国の酒類行政に一段と力を入れる高松国税局(高松市、7月11日人事)は6月8日(水)、第5回「酒類の輸出促進連絡会議」を同局で開催。平成27年度の四国輸出数量や輸出先国の推移を説明したほか、各機関から輸出支援に関する取り組みや今後の方針発表があった。

 ▼香川県の有力酒造メーカー、綾菊酒造のPB清酒を特約販売する国重会(宮武和俊会長)は7月28日(木)、第23回「呑み切り神事」を予定。当日は午前10時開式(受付30分前)、同半から神事、11時から情報交換会・食事の段取り。