サッポロHDと國學院大學が連携授業

2016年07月14日

 【東京】サッポロホールディングスは國學院大學と連携授業を行い7月4日、学生6グループが同社にプレゼンテーションを行った。

 同社は同じ渋谷区内の近隣大学とさまざまな連携活動を実施してきたが、今回の國學院大學との取り組みは、単純なオムニバス授業への講師派遣に留まらず、年間を通じての連携授業を行う。授業設計の段階からサッポロHD社員がかかわり、互いの密な連携のもと授業を実現させた。課題解決型の授業を行うことで、社会人に必要なスキルを身に着けることが可能で、同日は2カ月間の学びの成果を2年生、3年生の経済学部の学生6チームが発表した。

 今回の課題は、「食を通じて世界に『潤い』を、もっと日本をもっと世界へ〝KANPAI PROJECT〟への取り組みを考える」で、学生がサッポロHDのCSR部門の社員となり、会社の利益につながる活動や社会貢献、予算規模などを検討し、発表した。

 プレゼンテーション終了後、サッポロHDの八木啓太グループCSR部長は、「2カ月という短い期間で、当グループの事業内容の理解を深めていただき嬉しく思う。学生の新鮮な提案は非常に参考になった。今回はCSRという視点を入れており、学生の皆さんにとっては難しい課題だったと思うが、さまざまな提案をいただき、経済学部の学生として頼もしく思った」と感想を述べた。また、國學院大學の尾近裕幸学部長は、「課題には正解はない。いろんなアイデアが出てそれを考えることで、社会人としての能力を高めていく。チームで最後の発表までこれたことを嬉しく思う。また、サッポロHDの皆さんからいただいた指摘は、大学の授業だけでは得ることのできないものばかり」と成果を語った。

 同社と國學院大學は後期に1年生を対象とした連携授業を開始することも決まっている。