アサヒビール 業務用市場に可能性を 「ザ・ドリーム」樽生

2016年07月13日

 アサヒビールは、今年3月に発売した「アサヒ ザ・ドリーム」の業務用市場での拡販を目的に、同商品の樽生(10l)を7月12日から全国で発売する。

 ビール類市場は、健康志向の高まりを背景に糖質オフ・プリン体オフといった特長を持つ商品の売上が増加傾向にあり、家庭用ビール類市場の2割を上回る規模に拡大している。また、これらのビール類は家庭での飲用が中心となる発泡酒及び新ジャンル分野の商品が多数を占めており、ビールが中心の業務用市場においては、糖質・プリン体オフを訴求した商品はなかった。

 同社ではこれまで「アサヒ ザ・ドリーム」樽生の発売を検討するなか、3月にグループで外食事業を手掛けるアサヒフードクリエイト社が運営する32店でテスト販売をしたところ、1人当たりの生ビールの注文数量を約10%押し上げる結果につながるなど、大きな需要があることを確認した。その結果、食事と合わせて生ビールを楽しむ際、“糖質50%オフ”という商品特長が、2杯目、3杯目の注文を促進する可能性を見出した。

 同社は、競争が激化する業務用市場において同商品の“糖質50%オフ”といった商品特長が消費者の潜在需要を開拓し、これまでになかった樽生ビールとして、新たな価値の提案につながることを期待している。

 ▽アルコール分=5%▽容量=10l樽▽製造工場=福島工場、名古屋工場