平成28年5月の全国清酒・本格焼酎課税移出数量

2016年07月11日

 日本酒造組合中央会が発表した5月の全国清酒課税移出数量は3万2662klで、前年に比べ0・1%の微減少となった。主産地の出荷数量前年同月比は▽新潟県=4・3%減▽京都府=1%減▽兵庫県=2・5%増▽福島県=0・3%増▽秋田県=3%増▽広島県=3・6%減――となり、兵庫県・福島県・秋田県のみ前年を上回った。

 タイプ別出荷数量と前年比は▽吟醸酒=4515klで5・7%増(うち純米吟醸酒=2939klで10・2%増)▽純米酒=4265klで6・8%増▽本醸造酒=2732klで5・5%減▽一般酒=2万1150klで1・8%減(うち生酒は2752klで0・5%減)――で、タイプ別では吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒が前年を上回った。

 1―5月累計の清酒の出荷数量と前年比は、全体で19万9431klで、前年同期に比べ1%の減少となった。タイプ別では▽吟醸酒=2万3322klで9・8%増(うち純米吟醸酒=1万5158klで14・8%増)▽純米酒=2万4417klで7・8%増▽本醸造酒=1万6562klで4・6%減▽一般酒=13万5130klで3・6%減(うち生酒=1万6012klで3・7%増)――となり、吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒、生酒で前年をクリアした。

 5月の輸出免税数量は1289klで、前年同月の1097klに比べ17・5%の増加となった。1―5月累計では7089klで6・6%の増加となった。

 また同中央会が発表した5月の単式蒸留焼酎課税移出数量は3万784klで、前年同期の3万1553klに比べ2・4%の減少となった。

 主産地の出荷数量と前年対比は▽福岡県=3152klで1・8%増▽佐賀県=252klで1・3%増▽長崎県=236klで4・9%増▽熊本県=1191klで2・7%増▽大分県=6797klで3・2%増▽鹿児島県=8112klで2・1%減▽宮崎県=8089klで8・1%減▽沖縄県(泡盛)=1708klで2・9%減――の状況で、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県で前年を上回った。

 原料別では▽さつまいも=1万2913klで6・2%減▽米=3072klで0・5%減▽麦=1万3168klで横ばい▽そば=662klで1・9%減▽酒かす=42klで横ばい▽その他=928klで13・8%増――の状況で、さつまいも、米、そばで前年を下回った。

 これにより、1―5月累計の本格焼酎の出荷量は17万9083klとなり、前年の17万7155klに比べ1・1%の増加となった。

 累計の原料別出荷量は▽さつまいも=8万1199klで1・5%増▽米=1万5629klで0・8%減▽麦=7万3664klで0・7%増▽そば=3718klで4・4%増、酒かす185klで3%増▽その他=4688klで3・3%増――となり、米以外の原料で前年を上回った。

 5月の輸出免税数量は63klで、前年同月の38klに比べ66・9%の大幅増加となった。1―5月累計では299klで14・7%の増加となっている。