関西ワイナリー協会 13ワイナリーで発足会

2016年07月07日

 【大阪】関西でつくられるワインの魅力発信と発展を目的に、関西2府3県のワイナリー13社は「関西ワイナリー協会」を設立し、6月25日に大阪市中央区の大阪府公館で「関西ワイナリー協会発足会」を開催した。

 同協会は、①各ワイナリーおよび地域生産者との連携②関西ワインの質の向上、ワインのPR③関西の食を発信するワインを身近に楽しんでもらうイベント企画④耕作放棄地問題と新規就農の機会創出――をテーマに発足されたもので、ワインを通じて関西の食文化を盛り上げることを目的としている。

 発足会のあいさつで高井利洋会長は、「日本のワインは第7次ワインブームを迎えている。しかし我々は危機感を抱いている。大阪のワインは知名度が低く、そこで大阪のワイナリーで『大阪ワイナリー協会』を結成した。しかし、大阪だけでは情報収集など難しい点が多い。また、東日本を中心にワイナリーの数はどんどん増えている。さらに関西のワイナリーでは、ぶどう畑にたずさわる人々の高齢化も進んでいる。このような中で今我々に必要なのは、横の連携と情報の共有化といえる。関西のワイナリーが手を組み、関西のワインを日本を代表するようなワインに育てたい」と同協会発足について説明を行った。
 発足会第2部は、会場を大阪府正庁の間に移し、関係者を招き同協会の披露を行った。会場では同協会のワインを揃え提供するとともに、「関西の味との相性」を示すべく、「がんこのにぎり寿司」「泉州産水なすと生ハムサラダ」「泉州産生しらすちらし寿司」など関西の素材を活かしたフードメニューも多数取り揃え、関西のワインとの相性を訴えた。

 【協会会員】<会長>カタシモワインフード・高井利洋代表取締役(大阪)

 <副会長>神戸ワイナリー(一般社団法人神戸みのりの公社)・中川欣哉理事長(兵庫)、ヒトミワイナリー・岸本邦臣代表取締役(滋賀)、仲村わいん工房・仲村現二代表(大阪)、和歌山ワイナリー合資会社・石垣泰信代表社員(和歌山)

 <会員>キング醸造・片井伸明代表取締役(兵庫)、琵琶湖ワイナリー(太田酒造)・太田精一郎代表取締役(滋賀)、飛鳥ワイン・仲村祐三代表取締役(大阪)、河内ワイン・金銅重行代表取締役(同)、比賣比古(ひめひこ)ワイナリー(ナチュラルファーム・グレープアンドワイン)・天羽正代表(同)、フジマル醸造所(株式会社パピーユ)・藤丸智史代表取締役、寿屋清涼食品・松山博正代表取締役(同)、天橋立ワイン・山崎浩孝代表取締役(京都)