タカラ・ハーモニストファンド平成28年度の助成先決定

2016年06月21日

自然環境保全の推進に貢献する「公益信託タカラ・ハーモニストファンド」は、平成28年度(第31回)の助成先を決定した。

 同ファンドは、1985年に宝ホールディングスの拠出基金(信託財産)をもとに設立され、その基金及び運用益によって自然環境保全に関する研究・活動への助成を長きにわたって続けている。31年間の助成先はのべ333件、助成金累計額は1億5973万1千円となった。助成先の研究・活動エリアはこれまでに45都道府県に及び、全国各地に広がっている。

 【2015年度助成先およびテーマ】

 <研究の部>▽龍谷大学理工学部環境ソリューション工学科=琵琶湖水系のウナギはどこに?環境DNA分析でその分布を探る▽福島大学環境放射能研究所=防鹿柵の効果はいかに?なぜ地上営巣性鳥類は防鹿柵を設置しても回復しないのか▽森井清仁(個人)=絶滅が危惧される琵琶湖固有スジシマドジョウ2種の繁殖生態と保全手法に関する研究▽和歌山県立田辺高等学校・中学校生物部=和歌山県田辺市の変形菌類▽佐鹿万里子(個人)=外来種アライグマと在来種タヌキの競合関係解明に関する研究▽奥多摩ツキノワグマ研究グループ=ツキノワグマの糞に含まれる漿果種子の二次散布機構の解明

 <活動の部>▽NGOさんきら自然塾=国際的な渡りと緑の回廊、佐田岬半島SOS生物保全プロジェクト2016▽ポレポレ自然環境観察会=能登半島・九十九湾周辺でのアカテガニの森づくり環境保護活動▽めぐみ野自然の会=ビオトープと雑木林の保全活動▽真庭遺産研究会=オオサンショウウオの王国を守ろう!生物多様性ツーリズム事業