IWC 「SAKE部門」受賞酒発表

2016年06月03日

 【兵庫】世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2016」は、「SAKE部門(日本酒)」のメダル&トロフィー受賞酒発表会を5月20日、神戸市中央区の生田神社会館で開催した。

 受賞酒発表会に先立ち、5月16日~18日の3日間、白鶴酒造本社で審査員によるブラインドテイスティングを行い、エントリーされた346社1282銘柄の審査を行った。

 受賞酒発表会は、午前中に金賞受賞酒審査および過去チャンピオン酒の試飲を開催。続いて昼食会にうつり、トロフィー受賞酒の発表を行った。トロフィー受賞酒は次のとおり。

 ▽普通酒=岐阜県「蓬莱・天才杜氏の入魂酒」(有限会社渡辺酒造店)▽本醸造=岩手県「本醸造・南部美人」(南部美人)▽純米酒=山形県「出羽桜・出羽の里」(出羽桜酒造)▽純米吟醸酒=茨城県「御慶事・純米吟醸」(青木酒造)▽純米大吟醸酒=秋田県「天の戸・純米大吟醸35」(浅舞酒造)▽吟醸=山形県「出羽桜・桜花吟醸」(出羽桜酒造)▽大吟醸=青森県「陸奥八仙・大吟醸」(八戸酒造)▽古酒=岡山県「古酒・永久の輝」(宮下酒造)▽スパークリング酒=高知県「スパークリング酒・匠」(土佐酒造)

 あいさつに立った兵庫県の井戸敏三知事は、「日本酒の郷といえる神戸市で、今回のIWC『SAKE部門』を開催できたことを心から喜んでいる。3日間で多数の日本酒をじっくり吟味した審査員の方々にも感謝を述べたい。個人的には、今後も3年か4年に一度は兵庫県での開催をお願いしたい」と感謝とお祝いの言葉を述べた。

 同日行ったプレス会見で、主催者代表のIWC審査会のアンドリュー・リード氏は、「今回、兵庫県で審査会を開催することにより、われわれ審査員も山田錦の田植えなど素晴らしい体験ができた。過去最大規模の『SAKE部門』審査会をここ兵庫県でできたことを嬉しく思う」と語り、日本の兵庫県で今回開催したことについて、「素晴らしい酒米のふるさとであり、そして日本酒を育む中心地であること」と強調した。

 また、主催者代表の1人、日本酒造青年協議会の平出淑恵氏は、「オールジャパンで日本を盛り上げていこうという気運も手伝い、今回兵庫県で開催できたことは大きな意味があると感じる。農作物と日本酒の関係などを伝えることにもつながった」とコメントした。

 また、来年の「SAKE部門」審査について、アンドリュー氏は、「来年はおそらくロンドンでの開催となる。その次の年以降は是非とも日本の他の県からも声をかけてほしい。さまざまな場所や国で行うことに意味がある」と述べた。