平成27BY「全国新酒鑑評会」の審査結果

2016年05月23日

 平成27BYの清酒の品質を評価する「全国新酒鑑評会」の審査結果が5月18日、発表となり、今年は全国45都道府県から854点の出品に対し413点を入賞酒に、227点を金賞酒として選出した。入賞酒を評価する「製造技術研究会」は5月26日に東広島市運動公園体育館で開催されることになっている。

 独立行政法人酒類総合研究所は5月18日、平成27酒造年度全国新酒鑑評会の審査結果を発表し、今酒造年度は854点の出品酒のうち、入賞酒に413点、金賞酒に227点が選ばれた。

 今年は鹿児島県、沖縄県を除く全国45都道府県から854点の出品があり、優秀と認められた入賞酒413点、入賞酒のうち特に優秀と認められた227点を金賞酒として選出した。

 全国新酒鑑評会は、平成27酒造年度に製造された清酒を全国的に調査研究することで、製造技術と酒質の現状および動向を明らかにすることで、清酒の品質および製造技術の向上に資するとともに、消費者に清酒に対する認識を高めてもらうことを目的に毎年開催されている。鑑評会に出品された清酒は、成分分析および官能審査を実施し、これらの結果は出品者にフィードバックされている。さらに審査の結果、特に優秀と認められた清酒の出品者に対しては、同研究所理事長および日本酒造組合中央会会長の連名の賞状(日本語および英語)が授与されている。

 今年、最も出品点数が多かったのは新潟県で69点の出品があり、次いで長野県が57点、福島県が41点、兵庫県と山形県がともに39点となった。

 一方、入賞酒が最も多かったのは新潟県で32 点が入賞。次いで福島県(26点)、長野県(26点)、山形県(25点)となった。

 金賞酒が最も多かったのは福島県で18点となり、兵庫県と山形県が17点、新潟県が16点と続く。

 出品総数に対する入賞数の割合が最も高い(入賞率)のは宮崎県が2点の出品に対し2点の入賞で100%となったのに続き、群馬県が16点の出品に対し14点が入賞し87・5%、東京都が6点の出品に対し5点が入賞し83・3%、北海道が10点の出品に対し8点が入賞し80%となった。

 出品総数に対し金賞受賞割合が最も高い(金賞率)のは宮城県で23点の出品に対し15点が金賞で65・2%となったのに続き、東京都が6点の出品に対し3点が金賞と宮崎県が2点の出品に対し1点が金賞で金賞受賞率はともに50%、秋田県が30点の出品に対し14点が金賞で46・7%、高知県が13点の出品に対し6点が金賞で46・2%となった。

 国税局別では金賞受賞率が最も高かったのは仙台局で167点の出品に対し77点が金賞を受賞し、金賞受賞率は46・1%、次いで札幌局で10点の出品に対し4点が金賞を受賞し40%となった。