鹿児島県生販三層 未成年者飲酒防止等キャンペーン【熊本震災募金も】

2016年05月13日

 【鹿児島】鹿児島市・天文館での「未成年者飲酒防止・飲酒運転撲滅鹿児島県下街頭キャンペーン」(4月25日午後4時30分~)の主催は、県酒造組合(本坊松美会長)、県卸売酒販組合(永吉孝理事長)、県小売酒販組合連合会(八木栄壽会長)で組織する実行委(八木委員長)。鹿児島県・熊本国税局・鹿児島税務署・鹿児島市・鹿児島県警が後援した。

 平成20年からで9回目。啓発のためのチラシ、アメのセット1500個を用意。県内の本格焼酎蔵元一覧(104代表銘柄)や、地理的表示「薩摩」焼酎、地域ブランド「奄美黒糖焼酎」、「焼酎文化でおもてなし県民条例」(平成26年1月施行)をPRするティッシュも封入した。知事やミス薩摩焼酎・ミス奄美黒糖焼酎も加わり道行く人に声を掛けながら配布した。

 実施に先立ち開会式を挙行。鹿児島県・伊藤祐一郎知事、熊本国税局・堂前弘幸酒類監理官(震災関連公務で欠席)、鹿児島県警察本部・仮屋浩治交通部長警視正、鹿児島市・中薗正人市民局長、鹿児島税務署・濱崎公俊署長、鹿児島県観光交流局・本重人局長、鹿児島県かごしまPR課・西正智課長ら来賓が臨席した。

 濵田雄一郎・酒造組合副会長は、飲酒運転について「被害者の方々の思いを伺うにつけ、お酒に携わる私どもとしては身を切られる思いがする。故意犯であり、交通犯罪において最も悪質な行為だ」と断じ、「家庭や職場、ならびに地域社会が一体となって飲酒運転は絶対にしない・させない・許さないという気運を地域全体で高めていくことが必要だ」と述べた。「不適切な飲酒に関する警鐘として本日のキャンペーンが、鹿児島県の皆様方にあらためてお酒のあり方を考えていただくきっかけになることを願う」とも話した。

 伊藤知事は熊本地震の被災者へ哀悼の意とお見舞いを述べ、さらに「鹿児島県としても被災地の復旧・復興への支援を全力で行っていく」と話した。業界の取組を「酒類に携わる者が連携し運動を継続することは大変有難く深く敬意を表する。全県的運動がさらに活発になることを祈念する」と評した。

 熊本国税局・南直樹酒類業調整官<鹿児島署派遣>は「県内の酒類業界が一丸となって取り組むことは非常に心強く、酒類行政に携わる者としてもお酒を悪者にしないことが重要で、皆さんとともに力強く訴えていきたい」と話した。

 主催者は「関係機関と連携した積極的な啓発運動の実践」を宣言。年齢確認や区分陳列、掲示ポスターでの注意喚起、飲酒運転撲滅の環境醸成などに努めるとした。

 なお、寄付額は2万4585円だった。