アサヒビールが女性活躍推進企業と認定

2016年03月22日

 アサヒグループホールディングスは、経済産業省と東京証券取引所が選定する「なでしこ銘柄」で、女性活躍を推進する上場企業として認定された。

 「なでしこ銘柄」は2012年から経産省と東証が共同で選定し、発表しているもので、2015年度は東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQの上場企業を対象に、「女性のキャリア支援」と「仕事と家庭の両立支援」の二つの側面から評価を行い、財務面でのパフォーマンスも良い企業を選定している。

 アサヒグループは2014年4月に「グループダイバーシティ推進室」を設置。女性の管理職登用推進など、多様な人材の活用を本格化させている。現在、アサヒグループホールディングスやアサヒビールなど国内主要会社8社で数値目標を設定。今年3月にもグループ社内で女性取締役が2人誕生するなど、国内主要会社で女性の取締役や管理職の比率が増加している。

 また、キャリア支援の取り組みとして各事業会社でラインマネージャークラス以上の女性社員を対象とした「女性リーダー研修」や、リーダー手前の女性社員が異業種の会社の女性社員と交流して、リーダーシップを学ぶ「女性のためのビジネスリーダーシップ塾」、育休から復帰した女性社員同士で意見交換する「ワーキングマザー座談会」など定期的に開催している。
 アサヒビールは1986年の男女雇用機会均等法を契機に、育児の時間を確保するための様々な制度を充実。現在では出産後1年経過後の女性社員在籍率ほぼ100%を維持している。

 また、日々の柔軟な働き方を推進するためにアサヒビールは2015年から在宅勤務制度を本格導入。同社は2007年からスーパーフレックスタイム制度を導入しているため、この2つの制度を併用することで、家事や育児、介護などのニーズに応じてより柔軟に働くことが可能となっている。