城島蔵びらき

2016年02月26日

 【福岡】九州で最大集客の蔵開きイベント「城島(じょうじま)酒蔵びらき」が2月13・14日開催され、両日合わせ10万人が来場した。22回目。久留米市の城島エリア9蔵が参加。飲みくらべなどメイン会場での企画はもとより、無料シャトルバスでの蔵巡りでも楽しませた。ハワイアンミュージックで独特雰囲気の“パラダイス!お燗リゾート”ブースも出現。スタッフがアロハ着用でもてなし燗酒の美味さをアピールした。雨曇天で来場者数は過去最多昨年11万人には届かなかったが、日本酒LOVEの人たちの心は晴れ渡った。
「城島酒蔵びらき」は実行委主催、久留米市・久留米南部商工会・久留米南部観光物産振興会が共催。参加蔵元は城島エリア(久留米市3町=城島・三潴<みずま>・大善寺)の9蔵=▽旭菊酒造▽池亀酒造▽筑紫の誉酒造▽花の露▽比翼鶴酒造▽萬年亀酒造▽瑞穂錦酒造▽杜の蔵▽有薫酒造。

 メイン会場は城島町・町民の森。酒肴の類や農産物など特産品の屋台、蔵元の商品販売ブースが並びごった返す。20年来、出展の酒販店もある。ステージから届く筑後の酒造り唄が響く。「城島の酒飲みくらべ」は9蔵42種を3クラス①普通酒~本醸造酒②純米酒③吟醸酒~大吟醸酒――に分類。利き猪口付き500円で各クラス2種計6種が試せる。1500円飲み放題は新企画。気の合った仲間とじっくり城島酒に浸りたい左党には肩寄せ合う「角打ち」が人気だった。

 蔵巡りの楽しみは各蔵趣向を凝らしたもてなしだ。試飲即売や多彩なグルメ、混雑を避け寛げる座敷を用意した蔵元も。日本酒造り最盛期ならでは“発酵中のもろみを漉しただけ!生まれたてのピチピチ活性にごり酒”を6蔵で1杯ずつ飲める特別企画もあった。

 初登場の“パラダイス!お燗リゾート”。飲みくらべ出品酒のうち燗酒に向く普通・本醸・純米を約20種選び、湯せん燗付け酒を1杯(90ml程度)200円で販売した。好みの酒温でと①ぬる燗45℃②あつ燗50℃③とびきり燗55℃コーナーを設け、スタッフが温度計で確かめ提供した。仕込みの迫力を伝える一木軍盛氏の木版画展示などもあった。

 酒蔵びらきに関連し、西鉄はクーポン券・往復乗車券セットの特割キップを発売。JR久留米駅は満喫ウォーキング、JALは搭乗で日本酒が当たるキャンペーンを企画した。

 また、イベント会場や駐車場でのドローン使用が禁止された。