日本酒造組合中央会平成27CY課税移出

2016年02月10日

 日本酒造組合中央会がまとめた平成27年年間の課税移出数量は55万325klとなり、前年同期と比べて1・8%の減少となった。また本格焼酎は46万172klで前年と比べて1・7%の減少となり、清酒、本格焼酎ともに前年実績を下回った。

 日本酒造組合中央会がまとめた平成27CY(平成27年1月から平成27年12月)の清酒課税移出数量は55万325klで前年より1・8%減少した。石数換算では304万8798石となり前年の313万9295石から約9万石の減少となった。

 主産地の出荷数量と前年同期比は、▽新潟県=4万4804klで2・7%減▽京都府=10万1527klで1・7%増▽兵庫県=14万8864klで3・1%減▽福島県=1万3864klで1・3%減▽秋田県=2万1515klで1%減▽広島県=1万1788klで2・1%減――となり、京都府のみ前年を上回った。

 タイプ別出荷数量と前年同期比は、▽吟醸酒=6万2327klで10・5%増▽純米吟醸酒=3万7009klで15・2%増▽純米酒=6万1789klで4%増▽本醸造酒=4万9198klで4・5%減▽一般酒=37万7011klで4・1%減(うち生酒は3万9376klで3・5%増)――となり、吟醸酒、純米酒で好調に推移した。

 平成27年12月単月の清酒の出荷数量と前年同月比は、全体で8万9523klで3・7%の減少となった。タイプ別では、吟醸酒5・4%増(うち純米吟醸酒11・8%増)、純米酒2・2%増、本醸造酒5・6%減、一般酒5・8%減(うち生酒は1・8%減)となった。12月の輸出免税数量は1483klで前年同月の1314klに比べ12・9%の増加。平成27CYでは1万5784klで8・7%の増加となっている。

 また、単式蒸留焼酎の課税移出数量は46万172klで前年同期の46万8162klに比べて1・7%の減少となった。

 主産地の出荷数量と前年対比は、▽福岡県=4万3756klで0・2%増▽佐賀県=3534klで2・8%増▽長崎県=3164klで1%減▽熊本県=1万6367klで4・3%減▽大分県=9万6936klで2・2%減▽鹿児島県=12万708klで5%減▽宮崎県=13万2537klで3・4%増▽沖縄県(泡盛)=2万2834klで3・8%減――となり、福岡、佐賀、宮崎の三県で前年を上回った。

 原料別では、▽さつまいも=20万6901klで0・7%減▽米=4万1804klで3・9%減▽麦=18万8895klで2・5%減▽そば=9718klで0・4%増▽酒かす=552klで9・6%増▽その他=1万2302klで0・2%増――となり、移出数量の多いさつまいも、米、麦焼酎で前年を下回った。

 平成27年12月単月の出荷量は、5万5630klとなり前年に比べて4・2%の減少となった。原料別では、さつまいも2・8%減、米5・7%減、麦5・6%減、そば2・9%減、酒かす4・8%増、その他4・1%減――となった。

 また、12月の輸出免税数量は75klで前年同月比で11%増加となった。平成27CYは723klで14・5%の減少となっている。