サントリー食品インターナショナル、既存ビジネスの基盤強化、新社長に小郷三朗氏が就任

2015年12月22日

 サントリー食品インターナショナルは、12月10日開催の取締役会において代表取締役の異動を行うことを内定し、小郷三朗副社長が社長に昇格することを発表した。鳥井信宏社長は取締役に就任する。2016年3月下旬開催予定の定時株主総会およびその後に開催される取締役会において正式決定される。

 同社グループは、“A quest for the best tastes & quality to bring happiness & wellness into everyday Life.”(お客様の生活に幸せと健康をもたらす、とっておきの美味しさと品質を追い求め続けること)をお客に提供したい価値として、また、“To be the Leading global soft drink company recognized for our premium and unique brands.”(上質でユニークなブランドで認められる飲料業界のグローバル・リーディングカンパニー)を目指す姿として掲げている。

 今回その実現にむけて、これまで拡充した既存ビジネスの基盤を強化し、さらなる飛躍を図るため、グループ経営体制を変更する。

 【鳥井信宏社長コメント】2011年1月、サントリー食品インターナショナル(以下SBF)社長に就任以来、グローバルな清涼飲料会社を目指すという中長期VISIONを掲げ、インドネシア・ベトナムへの事業拡大、東証1部への上場、英国ルコゼード・ライビーナ事業の取得など、グローバル企業としての基盤・体制作りを行ってきた。また、国内では自販機事業の拡充を含めた事業基盤の強化を進めてきた。さらに、オランジーナの日本発売やアジアでのルコゼード、ライビーナ発売などリージョンをまたがったブランド販売も展開できる体制も出来上がりつつある。

 このようにグローバルな事業基盤を拡充させた今、さらなる大きな飛躍に向け、当面は現在の事業基盤をさらに強化し、オーガニック成長を加速させることが最優先課題であり、それを実現するために経営の舵取りを小郷副社長に委ねることにした。

 私は2016年4月以降、サントリーホールディングス株式会社の副社長としてSBFを含めたグループ全体の舵取りに携わっていく予定だが、引き続きSBFには取締役として残り、これまでとは違う立場からSBFをバックアップしていく。

 【小郷三朗副社長コメント】当社はこれまで鳥井社長の下、グローバルな清涼飲料会社を目指すという中長期VISIONを掲げ、既存事業の成長とともに国内外のM&Aを含め、グローバルな事業基盤を拡充させてきた。

 現在はさらなる飛躍のために、拡充した既存ビジネスの基盤を強化し、オーガニック成長を加速させるステージにあり、私はそのステージを引き継ぐことになる。

 この既存ビジネスの基盤強化、成長加速を確実にやり遂げ、さらなる飛躍のステージに繋げることこそが私の最大のミッションだと考えている。そのためには、これまで国内で取り組んできたブランド&イノベーション戦略、高付加価値戦略をさらに進化させるとともに、海外でもこれを展開し、国内外の既存事業の成長加速、収益基盤強化につなげていく。

 また、当社グループに脈々と流れる「やってみなはれ」のDNAを受け継ぎ、今後もグループ全体で自由闊達に議論し、創意工夫しながら、新しいアイデアやイノベーションが次々と沸き起こるような社内風土を目指していきたいと思っている。