亀萬酒造の純米吟醸酒「亀萬 萬坊」が純米酒大賞で金賞受賞

2015年12月14日

 【熊本】亀萬酒造(竹田珠一社長、葦北郡津奈木町)の純米吟醸酒「亀萬 萬坊(かめまん まんぼう)」が第7回純米酒大賞2015の純米吟醸酒部門で金賞を受賞した。

 純米酒大賞は純米酒大賞制定委員会が主催(事務局「㈱フルネット<東京都>)。今回の出品は全国89蔵170点に及び、審査(利き酒による加点式)は11月22日東京都内のホテルを会場に5人の審査員で行われた。市販酒対象で4部門(純米酒・特別純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒)があり各部門ごとに最高金賞1点、続く成績上位の金賞に37点を選出した。純米吟醸酒部門の金賞は9点だった。

 「亀萬 萬坊」は、▽主原料米=レイホウ▽精米歩合=55%▽アルコール度=16度▽容量/小売価格(税別)=1・8l/3238円。「熊本県水俣市越小場産のアイガモ農法無農薬米を使用し、子供のように優しく丁寧に醸した純米吟醸酒。すっきりした飲み心地で吟醸香がほのかに広がる」(同社竹田社長)。

 今回の受賞にあたり「環境宣言都市みなまたの無農薬米で造った純米吟醸酒が受賞して嬉しい限りです。跡継ぎ瑠典が杜氏に就任して6年目にこのような賞を受賞でき、やっと一人前になることが出来たと思います」とコメントした。

 蔵元は1916(大正5)年創業、国内最南端の日本酒天然醸造の蔵元だ。暖地のため、凍らせた仕込み水を醪に加え発酵管理を行う“南端氷仕込み”でも知られる。