国分、地酒ファン拡大を狙う、「地酒蔵元会」大阪で初開催

2015年11月17日

 【大阪】国分近畿圏支社は11月10日、同社取り扱いの地酒を一堂に揃えた展示・きき酒・商談会「地酒蔵元会」を大阪市北区の大阪新阪急ホテルで開催した。

 同会は、同社取り扱いの地酒メーカーが出展し、蔵元自慢の地酒を揃え、試飲を交えた交流を行うイベントで、同社では2000年から開催しており、今年で15年目を迎え、大阪では初の開催となった。第1部が小売店・料飲店など業界関係者向け、第2部が地酒蔵元会の会員対象の一般向けのイベントとなっている。

 会場内には48蔵がそれぞれのブースを出展、自慢の銘酒をオススメの飲み方で提供した。また、特別企画コーナーとして、「平成26酒造年度全国新酒鑑評会金賞受賞酒コーナー」「新酒初しぼりコーナー」とテーマ毎のエリアをつくり日本酒をアピールした。

 同社オリジナル企画のコーナーも多数設置。「米酒コーナー」では、「地元県産の酒造好適米にこだわった地酒」「生産者との契約栽培米にこだわった地酒」など“米”にこだわる各地の地酒39種を展示試飲した。他にも「缶入り地酒コーナー『CAN酒』」や「外国人向け地酒の人気商品紹介」など多種多様な企画で来場者を楽しませた。

 同日はMiss SAKEの小川佐智江さんも応援にかけつけ、会場入り口で酒造好適米「五百万石」でつくったおにぎりを配布した。

 同社の東野聡MD統括部酒類担当部長は記者会見の中で、「同商談会は、地酒ファンの拡大、そして日本酒そのものの拡大を目指し開催しており、今回大阪で初めての開催となった。日本酒は、純米酒以上の特定名称酒が活気付いており、輸出も2ケタ成長を見せ、国内ではインバウンドの兆しが高まりつつある。当社でも現状を、日本の文化を次世代につなげるチャンスととらえている。今回の商談会でも、小売店や料飲店に向け、売れるための仕掛けを多く提案している」と地酒への期待を強調した。