日本酒造組合中央会9月の課税移出数量

2015年11月11日

 日本酒造組合中央会は今年9月の課税移出数量をまとめ発表した。9月は清酒で2・1%増加、本格焼酎は0・3%の増加となり、ともに前年同期をクリアした。

 日本酒造組合中央会が発表した9月の全国清酒課税移出数量は4万3873klで、前年の4万2961klに比べ2・1%の増加となった。

 主産地の出荷数量と前年同月比は▽新潟県=3354klで7・8%増▽京都府=8426klで8・2%増▽兵庫県=1万1479klで1・7%減▽福島県=1090klで6・4%増▽秋田県=2042klで4・5%増▽広島県=905klで2・6%増――となり兵庫県のみ前年を下回った。

 タイプ別出荷数量と前年比は▽吟醸酒=4994klで29・7%増▽純米吟醸酒=2870klで28・2%増▽純米酒=5131klで10・1%増▽本醸造酒=3483klで2・5%減▽一般酒=3万267klで2%減(うち生酒は2369klで5・5%増)――となり、本醸造酒、一般酒で前年を下回った。

 また1―9月累計の清酒の出荷数量と前年比は、全体で35万1273klで、前年同期の35万4448klに比べて0・9%の減少となった。

 タイプ別で見ると、吟醸酒12・7%増(うち純米吟醸酒は15・3%増)、純米酒4・3%増、本醸造酒4%減、一般酒3・2%減(うち生酒は4%増)――の状況で、累計でも純米酒系および吟醸酒系が好調に推移している。
 9月の輸出免税数量は1369klで、前年同月の1332klに比べて2・8%増加。1―9月累計では1万707klで8・6%の増加となっている。

 また、同中央会が発表した9月の単式蒸留焼酎課税移出数量は3万6254klで、前年同期の3万6157klに比べ0・3%の増加となった。

 主産地の出荷数量と前年対比は▽福岡県=3749klで7%増▽佐賀県=310klで22・1%増▽長崎県=237klで4・4%増▽熊本県=1218klで1・9%減▽大分県=7813klで1%増▽鹿児島県=9203klで3・6%減▽宮崎県=1万391klで3・4%増▽沖縄県(泡盛)=1703klで4・1%減――の状況で、熊本、鹿児島、沖縄の3県で前年を下回った。

 原料別では▽さつまいも=1万5375klで0・8%増▽米=3135klで2%減▽麦=1万5861klで0・9%増▽そば=937klで9・9%減▽酒かす=38klで14・1%増▽その他=908klで0・2%増――の状況で、米、そば原料で前年を下回った。

 1―9月累計の出荷量は32万2825klとなり、前年に比べ1・3%の減少となった。原料別では、さつまいも0・5%減、米4・5%減、麦1・5%減、そば0・9%減、酒かす14・7%増、その他0・3%減――となり、累計では酒かすのみ前年を上回った。

 9月の輸出免税数量は43klで、前年同月の40klに比べ7・2%の増加となった。1―9月累計では82klで30・3%の増加となっている。