伊藤忠食品、商品調達機能を強化、大阪でも説明会を開催

2015年11月09日

 【大阪】また同社は11月4日、同社大阪本社でも決算説明会を開催した。

 出席した星秀一社長は増収減益の要因について説明するとともに、エリア別売上高について「全国的に伸びを示し、各エリアで増加となった」と示し、特に伸びを示した四国エリア(前年比21%増)については、「大手得意先が多く出店したため」と説明した。

 また重点施策については、「コンプライアンス」と「安定収益の確保」を掲げ、①価値ある商品の発掘・調達・提案力強化②優良顧客との取引深耕③ギフトナンバーワンに向けた機能構築④商品開発事業の拡大⑤物流機能のさらなる強化――を取り上げた。

 商品調達機能の強化については、「地域産品プロジェクト」で発掘した商品を「おいしい」「自信をもっておすすめしたい」を基準に厳選するISCベストセレクションを企画し、営業ツールとして活用していることを説明し、「地域産品のニーズが高まっており、独自の品揃えとして商品の発掘を継続している」と語った。

 星社長は、「世間一般の景気は良くなってきていると思う。スーパーやCVS、GMSの食品の売上は拡大傾向にある。一方で、消費者の値段に厳しい部分はさらにシビアになっているように感じる」と現在の景気について見解を示した。