「ドライゼロ」特許侵害訴訟

2015年11月04日

 アサヒビールが製造・販売するノンアルコールビールテイスト飲料「ドライゼロ」がサントリーホールディングスが保有する特許を侵害しているとして、サントリーホールディングスが特許権侵害に基づき製造販売の差し止めを求めていた裁判で東京地裁は10月29日、サントリーホールディングスの訴えを棄却する判決を下した。

 この裁判は、「ドライゼロ」がサントリーホールディングスが所有する特許「pHを調整した低エキス分のビールテイスト飲料」を侵害するものとし、「ドライゼロ」の製造販売の差し止めなどを求めていたもの。

 今後、サントリーホールディングスは控訴する方針。アサヒビールは「今回の判決は、当社製品の製造販売などの差し止めを認めないものとなる。これにより当社は従来と変わりなく『ドライゼロ』の製造販売を継続していく。お客さまには今後も引き続き『ドライゼロ』をご愛顧いただきたくお願いしたい」とのコメントを発表した。

 昨年年間のノンアルコールビールテイスト飲料市場はサントリービールの「オールフリー」が720万ケース、アサヒビールが630万ケースとトップを争っている。