日本全国で一斉に「日本酒で乾杯」

2015年10月05日

 【東京】10月1日、19時30分。日本全国で一斉に「日本酒で乾杯」が行われた。

 これまでも各地の酒造組合(連合会)が10月1日の日本酒の日に合わせたイベントを行い、それぞれに「日本酒で乾杯」が行われていたが、今年は初めて乾杯の時間を19時30分に統一。日本全国一斉に「日本酒で乾杯」が行われた。

 日本酒造組合中央会は500人が詰め掛けた東京の明治記念館からインターネットを使い会場の様子を全国に配信。兵庫県の姫路城、佐賀県のホテルニューオータニとは相互に中継を結び会場の様子が伝えられた。

 1分前からはカウントダウンが行われると、乾杯を待ちわびた人たちが杯を持ち、19時30分には日本全国で一斉に「乾杯!」と声を合わせて乾杯を行った。

 また、日本と一時間の時差があるシンガポールとも中継し、現地時間の19時30分、日本時間で20時30分に「乾杯!」。日本では2回目の「乾杯」ということもあり、お酒も入ったことから一度目より盛大な「乾杯」で10月1日の「日本酒の日」を祝った。

 明治記念館(写真)では19時30分の「日本酒で乾杯」に先立ち、16時から第12回「日本酒で乾杯推進会議」総会・フォーラムを開催。民俗学者の神崎宣武氏をコーディネーターに行われたパネルディスカッションでは「清酒の発見~日本のかたち、日本のこころ~」をテーマに、正暦寺住職の大原弘信氏、武庫川女子大学名誉教授の高田公理氏、辻本店の辻麻衣子氏をパネラーに迎え、日本酒の起源などが語られた。また、浅草観光振袖学院による「酒とお座敷芸」も披露され、会場を彩った。