宝ホールディングス、“歴史記念館”を設立、グループ社員の研究施設に

2015年09月25日

 宝ホールディングスは、創立90周年記念事業として、創業の地である京都市伏見区竹中町に、国内外のグループ社員を対象とした研修施設「宝ホールディングス歴史記念館」を建設することとなった。また、あわせて90周年記念誌編纂の取り組みも進めていく。

 同社の歴史は、1842(天保13)年に京都の伏見・竹中町で酒造業を開始したことに始まる。その後、1925(大正14)年に寳酒造株式会社を創立し株式会社組織へと発展、さらに2002(平成14)年4月には純粋持株会社である宝ホールディングス株式会社へ社名を変更し、事業子会社として宝酒造株式会社とタカラバイオ株式会社を新設した。

 現在、TaKaRaグループの事業領域は、創業から続く酒造業にとどまらず、海外日本食材卸事業や、バイオ事業にまで拡がっている。また、地域的にも日本のみならず、欧米・アジア各国で事業活動を展開しており、グループの人財も多様化している。

 こうしたグループの業容・規模の拡大を受けて、「TaKaRaグループに脈々と受け継がれる精神を具現化し、国内外のグループ社員と共有することで、グループ全社一体となって企業価値の向上に邁進する風土を醸成する」ことを目的に、歴史記念館を建設する。

 同記念館は、国内外のグループ社員を対象に、創業からの企業史、産業史を深く学ぶ「TaKaRaグループの精神の象徴」として建設する。グループの歴史や精神を社員が共有することで、さらなる事業成長と企業価値向上を目指す一体感ある風土を醸成する。また、グループのさらなる発展を担う人財を育成する場としても活用していく。なお、同記念館の一般公開は予定していない。

 【歴史記念館の概要】▽所在地=京都府京都市伏見区竹中町609番地(TaKaRaグループ創業の地▽建築面積=約1000平方m(延床面積約2800平方m)▽構造=鉄筋コンクリート造・鉄骨造、地上3階建て▽着工時期=2016年春(予定)▽完成時期=2017年春(予定)