福岡県酒造・卸組合の共同企画「ひやおろし」9月9日発売

2015年09月18日

 【福岡】福岡県酒造組合(組合員70者=清酒61・焼酎9、江﨑俊介会長)と福岡県卸酒販組合(同30者、本村康人理事長)が提携し共同企画した清酒商品「ひやおろし」が9月9日発売された。

 「両組合が商品情報・流通経路を共有することで、今まで取引の無かった蔵元の酒類についても商品調達を可能にし、地元消費者の商品選択の幅を広げることで県産酒の需要を高める」のがねらい。特約や帳合の有無にかかわらず受発注が可能で、蔵元が商品を1ケース単位で卸へ直送。地元の消費者が地元の酒を購入する機会を増やす。

 2013年9月に第1弾「ひやおろし」を発売。その後「新米新酒しぼりたて」「夏においしい福岡県産焼酎」を企画した。第6弾となる今回は19蔵が参加。売り場では統一首掛け<こだわりの酒 福岡県産米100%“米どころ、酒どころ、福岡の美味い酒。”>で差別化しアピールする。各蔵1銘柄で31アイテム(720mlと1・8l)。運送費は蔵元負担、小売価格は各蔵が独自に設定している。

 発注促進のため卸・小売対象の試飲会を8月10日実施。発売前日の9月8日にはマスコミを対象に試飲発表会を催し話題を喚起した。

 規制緩和によって、地元の酒を地元の流通・愛飲で支える構図が崩れ久しいなか、地酒振興や地場卸の経営活性化につなげる施策。昨年9月発売「ひやおろし」では約8400本(720ml7600本/1・8l800本)を販売。今年は8月末受注で約1万700本(8600本/2100本)、さらに追加発注が期待され大幅増が確実だ。