ボジョレワイン委員会、質良いが収穫量は下回る、ボジョレぶどう生育状況

2015年09月18日

 ボジョレワイン委員会は、2015年ボジョレのぶどうの生育状況について、「ぶどうの収穫、間もなく開始。ぶどうの質はとても良く、偉大なヴィンテージを予測させる。しかし収穫量は2014年を約25%下回る」と発表した。

 同委員会のコメントは次のとおり。

 ボジョレの畑では、色づきが終わり、最初の収穫は来週初め(8月24日の週のこと)に始まる見込みとなった。以降ほぼ1カ月にわたり、約5万人の「収穫人」と「ぶどう運搬人」がガメイの狭い畝を賑わわせる。もちろん白ワインも造っているボジョレなので、シャルドネの畝も同じように賑わう。醗酵室とドメーヌは、この欠かすことのできない作業者たちを受け入れる準備をしている。ちなみに、ボジョレはシャンパーニュ地方と同様、手摘みが一般化している唯一の産地である。

 天候面では、暑さと強い日照によりぶどうの成熟がよく進み、良い品質のぶどうが期待される。上半期の暑さと乾燥、日照に続き、7月の平均気温は例年を4℃上回った。さらに、7月末の時点で2015年の日照時間は例年を200時間上回っている。8月はじめから暑さが続いているが、8月8日から少し雨が降ったおかげでぶどう樹は水分を得ることができ、そして少々「呼吸する」もできた。

 しかしながら収穫量は2014年を約25%下回ることが見込まれる。果実の重量と果房の重さは規則正しく増え続けているものの依然として少なく、区画により大きな差が見られる。

 2015年の品質を語ることはまだ早いが、偉大な品質であるとすでに予想される。特に色とストラクチュア(骨格)の面で、分析結果は2つの偉大な年である2009年と2011年を思い起こさせる。