広島で雑びん処理問題

2015年09月01日

 【広島】業務用酒販店を中心に構成する広島小売酒販組合「明日を考える会広島」(広島市、代表=住田/小西光信氏)は8月20日、全国的に酒類の業務用市場で懸案となっている雑びん処理問題の第1回「意見交換会」をアサヒビール中国本部(広島市中区袋町)会議室で開いた。

 「雑びん」や「ペット容器」の処理にかかる「経費」は、メーカーの新製品が出るたびにクローズアップされ、業務用酒販店の業界が苦労しているという。

 こうした状況をうけ、今年6月から「東京」をはじめ「千葉」「埼玉」「神奈川」の各県で雑びん処理の有償化が進んでいる。

 「有償化」は、「明日を考える会」の広報活動などにより、報道マスコミも注目。「広島」でも歩調をあわせようと、意見交換会を開催。

 今回は東京から㈱小倉の小倉豊氏を招き、「生販3層」で現状や今後の展開について話を聞いた。

 「産廃コスト」は業務用売上の0・5%といわれ、月間売上15万円の飲食店の場合750円のコストがかかるという。小倉会長は、冒頭から講演で詳細に述べ、「ワンウェイ回収など酒屋の無料サービスは日本だけ。われわれが環境を変えないといけない」と強く呼びかけた。

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 【同日の主な議題】

 ▽「飲食店の雑びん処理問題について」「空容器回収手数料の是正について」▽資料=アンケート集計、業務用酒販店の産廃コスト、各新聞記事、㈱カクヤス雑びん回収関連、京都市の取り組み、容器付商品の容器未返却損失など

 【出席者】

 ▽酒販店=小倉、重富酒店、白菱、ヒロボシ、好川商店、木原商店、野田商店、リカーショップかわさき、フカガワ、三和酒店、むさし、住田

 ▽特約卸=広島山口卸酒販組合、伊藤忠食品中四国支店、国分西日本広島支店、鈴木

 ▽メーカー=サッポロビール、サントリー酒類、霧島酒造、久保田酒造、MHDモエヘネシーディアジオ、キリンビールマーケティング、中国醸造、アサヒビール、白牡丹