キリンビール 大豆タンパク使用の「 のどごし<生>」で新カテゴリー市場参入

2005年02月10日

 キリンビールは2月8日、“新カテゴリー”商品「キリン のどごし<生>」を4月6日から全国で発売すると発表した。
 「キリン のどごし<生>」は、原料に新たに「大豆タンパク」を使用し、同社独自の新技術「ブラウニング製法」(特許出願中)により、深みのある味と香りを引き出すとともに、着色料を使用することなく、黄金色の液色を実現した。麦芽や麦を使用していないことから、酒税法上では「その他の雑酒“2”(炭酸ガス含有)」に区分される。
 同社では、さまざまな素材を用いた160回以上に及ぶ試験醸造の結果、酵母の栄養源となって発酵を促進し、“すっきりしたのどごしと、しっかりしたおいしさ”という目指す味覚を実現するのに最適なタンパク素材として大豆タンパクの採用を決定した。製法では、大豆タンパクからアミノ酸やペプチドなどを自社の製造工程内で生成し、糖を加えて加熱する同社独自の新技術「ブラウニング製法」を開発した。
 価格はオープンになるが、サッポロの「ドラフトワン」やサントリーの「スーパーブルー」並みの価格になるとみられる。
 パッケージは、グラスに注いだ時のおいしそうな印象を表現したシンプルで力強いデザインを採用。缶の中心に配した“はんこ”をイメージしたロゴマークには、「キリンの太鼓判」の意味が込められている。
 今後、発売に際しては、300万缶配布を目標としたサンプリング活動のほか、“すきっと飲めて、ぐぐっとうまい。キリンの新・定番”をキャッチフレーズに、テレビ、新聞、ラジオ、交通広告、インターネットなどで大規模な広告を展開していく。
 ▽アルコール度=5%▽容量=350ML缶、500ML缶▽製造工場=仙台工場、取手工場、名古屋工場、岡山工場▽販売予定数=約1970万ケース(<大びん換算>24万9000KL)