サントリー 2005年焼酎事業方針、前年比13%増目指す

2005年02月08日

 サントリーは1月27日、2005年の焼酎事業方針と焼酎新商品発表の記者会見を行い、席上、寺沢一彦・ワイン&スピリッツカンパニー社長は「昨年は、積極的に新製品投入やマーケティング展開などで焼酎事業は1150万ケース、金額で570億円(前年比14%増)を売り上げた。今年も成長のエンジンを加速し、需要の拡大・喚起、ブランドの育成に注力し、今年度の販売計画は、前年度対比13%増の1300万ケース、643億円の売り上げを目指す」と述べ、次いで長坂清志・焼酎事業部長はが今年度焼酎事業の具体策について次のように説明した。
 今年度は、焼酎甲類が1130万ケース、乙類が170万ケース、合計1300万ケースを計画し、甲類は前年比108%、乙類は同170%、トータルで113%を目指す。
 今年の焼酎総市場は4~5%増加の見込みの中で、甲類は前年並み、乙類は10%程度の伸びが予測されるが、当社は業界平均の伸びを上回る伸長を達成したい。甲類は、ナンバーワンブランドの韓国焼酎「鏡月」(昨年は463万ケース、前年比118%)のブランド強化を図り、500万ケースを目指す。乙類では、本格焼酎「八重丸」をメインブランドとして新発売し、初年度は20万ケースを目標とする。今年度の新商品としては、若者をターゲットとするニュースタイル焼酎「上海スタイル」(甲類)とジャスミン焼酎「茉莉花」(甲乙混和焼酎)を投入する。
 メインブランドの「それから」(麦の甲乙混和焼酎、米焼酎、芋焼酎)やこだわりブランドの今年度販売計画(かっこ内は前年度)は、▽「それから」=麦36万ケース(30万ケース)、米4万ケース(4万ケース)、芋10万ケース(5万ケース)▽「黒丸」=20万ケース(10万ケース)▽「神楽の舞」=4万ケース(1万ケース)▽「天龍蔵」=1万ケース(5千ケース)▽泡盛「美ら島」=2万ケース(1万ケース)。